大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・憲法の骨組みとなる考え方や、歴史的背景を、さまざまな映画を通じて見ていきます。・憲法の中に凝縮されているさまざまなメッセージを、映画をてがかりに想像し考えます。

【講義概要】
今、憲法について知りたい、学びなおしたいという方が増えています。憲法は、抽象的な言葉で書かれているため、わかったようでわかりにくいかもしれませんが、リアルな歴史から生み出されてきた叡智であり、短い言葉の中にさまざまな物語が凝縮されています。この講義では、映画を通じて、憲法に込められたメッセージをリアルに思い描き、読み解くことを目指します。

【各回の講義予定】
第1回 2016/10/ 1(土) 『クロムウェル』『英国王のスピーチ』に見る、立憲主義と民主主義と象徴君主
第2回 2016/10/ 8(土) 『アメイジイング・グレイス』に見る、議会政治と奴隷制廃止運動
第3回 2016/10/15(土) 『ラストゲーム・最後の早慶戦』に見る、「学問の自由」と大学の意義
第4回 2016/10/22(土) 『リンカーン』に見る、奴隷制廃止と憲法改正
第5回 2016/10/29(土) 『ガンジー』に見る、「表現の自由」の意味と暴力克服の道
第6回 2016/11/12(土) 『BOX袴田事件・命とは』に見る、法の適正手続と《正義》とは
第7回 2016/11/19(土) 『真実の瞬間』『善き人のためのソナタ』に見る、冷戦期の表現者の自由とプライバシー
第8回 2016/11/26(土) 『遠い夜明け』『大統領の執事の涙』に見る、人種差別克服の道のり
第9回 2016/12/ 3(土) 『フィラデルフィア』『レナードの朝』『もののけ姫』で考える、病者の人権
第10回 2016/12/10(土) 『MILK』に見る、性的マイノリティの権利

【ご受講に際して】
◆授業では映画全編を上映することはできず、部分上映となります。授業で関心をもった作品はぜひご自身で全編を見てくださるようお勧めします。

【テキスト・参考図書】
参考図書
『映画で学ぶ憲法』（法律文化社）（ISBN:978-4-589-03550-9）初版
『表現者のための憲法入門』（武蔵野美術大学出版局）（ISBN:978-4-86463-028-3）初版

名前	志田 陽子
肩書き	武蔵野美術大学教授・早稲田大学講師
プロフィール	専門は憲法。早稲田大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学、早稲田大学)。主著『文化戦争と憲法理論』(法律文化社)、『表現者のための憲法入門』(武蔵野美術大学出版局)。映画、音楽、美術など、文化から憲法を考えることをライフワークにしている。