大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・中国伝統医学の基礎理論書である「黄帝内経」(こうていないけい)の思想を知る。
・中国伝統医学を中心に病気の治療よりも、病気の予防に目を向け、病気にならならないための生活習慣、食習慣の改善法を学ぶ。
・未病に対して免疫力、自己治癒力の強化法を学ぶ。
・病院や医者まかせにはしないで、一人一人が自分の健康は自分で守るという意識と、そのための知識を身につける。

【講義概要】
アジアでは古くから代替医療が最もよく実践されており、日本でも古来より漢方薬を使用してきました。中国伝統医学の基礎理論書である「黄帝内経」(こうていないけい)では養生/防病が主導的な考え方で“上医治未病”を提唱します。この講義では、「黄帝内経」の基本思想から、体質や季節を切り口に順時養生、飲食養生、経絡養生など健康養生概念と実践例を紹介し、中医の観点から生活習慣病を解釈します。代替医学・医療は、アメリカで近年急速に脚光をあびている医学分野であり、米国の最先端の心のケアという内容も加えて、心身共に健康で実践的な講義内容にします。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 9/28(水) 中国伝統医学の基礎理論書である「黄帝内経」を学ぶ(陰陽五行説など)
第2回 2016/10/ 5(水) 中国伝統医学の基礎理論書である「黄帝内経」を学ぶ(子午流注など)
第3回 2016/10/12(水) 中国伝統医学の基礎理論書である「黄帝内経」を学ぶ(病気の原因など)
第4回 2016/10/19(水) 体質の分類と特徴を学ぶ
第5回 2016/10/26(水) 体質ごとでの順時養生、飲食養生、経絡養生
第6回 2016/11/ 2(水) 体質ごとでの順時養生、飲食養生、経絡養生
第7回 2016/11/ 9(水) 季節ごと(春)での順時養生、飲食養生、経絡養生
第8回 2016/11/16(水) 季節ごと(夏)での順時養生、飲食養生、経絡養生
第9回 2016/11/30(水) 季節ごと(秋)での順時養生、飲食養生、経絡養生
第10回 2016/12/ 7(水) 季節ごと(冬)での順時養生、飲食養生、経絡養生

名前	張 弘
肩書き	早稲田大学理工学術院客員主任研究員、内科医師(医学博士)
プロフィール	中国生まれ。河南医科大学、千葉大学大学院、早稲田大学大学院を卒業。専門分野は循環器、血液疾患、再生医療。著書にA novel functional domain of Bcl6 family that recruits histone deacethylases. Zhang， Hong.， Okada， S.，Hatano， M.， Okabe， S.， and Tokuhisa. Biochem. Biophys. Acta 1540: 188-200. 2001. 等がある。