大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
漱石、西田幾多郎、小林秀雄他、日本でも様々な人によって愛読されてきたアンリ・ベルクソン。そうした彼の名を高らしめ、全世界に反響を呼んだ代表作『創造的進化』を、こころゆくまで味読し、理解してゆくことを目指します。

【講義概要】
二〇世紀前半最大の哲学者、生の哲学の代表者として知られるベルクソンの主著『創造的進化』(全四章)を逐次読み、最新の研究書を参照し解説しながら、生命とは、生きるとはどのようなことであるか、ベルクソンのいう生の弾みとはなんであるかを考えていきます。

【各回の講義予定】
第1回 2016/10/ 6(木) 『創造的進化』以前のベルクソンについて
第2回 2016/10/13(木) 『創造的進化』第一章について
第3回 2016/10/20(木) 同、第二章について
第4回 2016/10/27(木) 同、第三章について(1)
第5回 2016/11/10(木) 同、第三章について(2)
第6回 2016/11/17(木) 同、第四章について(1)
第7回 2016/11/24(木) 同、第四章について(2)、および全体のまとめ

【ご受講に際して】
◆最新の研究書に基づいて解説しますが、「哲学とは何か、それは哲学することである」と述べたカントのいうように、ご自分で読み、考えることが重要です。できるだけ各回の分を翻訳(各種あり)で事前に(そして講義の後でも)お読みください。

【テキスト・参考図書】
参考図書
『創造的進化』（筑摩書房(ちくま学芸文庫)）（ISBN:978-4-480-09307-3）2010年第一刷
『創造的進化』（岩波書店(岩波文庫)）（ISBN:978-4-00-336451-1）1979年第一刷

名前	原 章二
肩書き	早稲田大学教授
プロフィール	早稲田大学政治経済学部を経て文学部卒業後、パリ大学修士課程、博士課程を終え、哲学博士(パリ大学)。専門分野は、フランス現代哲学・美学。著書に『人は草である』(彩流社)、『いのちの美学』(学陽書房)、『近代の映像』(青弓社)、訳書にベルクソン『精神のエネルギー』、『思考と動き』(いずれも平凡社ライブラリー)などがある。