大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
岩佐又兵衛は、江戸時代、浮世絵の開祖として知られた画家です。2016年はその又兵衛が京都から福井へ移住してから400年の記念すべき年です。本講座では福井時代の作品を中心に取り上げ、皆様とご一緒に岩佐又兵衛の世界を楽しみたいと思います。

【講義概要】
岩佐又兵衛は1610年代半ばから20年ほど福井で過ごしました。当時の福井藩主は松平忠直と忠昌兄弟です。又兵衛の絵画作品の背景には注文主や後援者がいたと考えられます。本講座では、又兵衛作品と、注文主・後援者としての有力大名の関係を考えてみたいと思います。17世紀初頭の才気あふれる画家と大名が作り出す、知的で華麗な絵画世界に皆様を誘います。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 7/12(火) 岩佐又兵衛の人生
第2回 2016/ 7/19(火) 岩佐又兵衛と注文主・後援者
第3回 2016/ 7/26(火) 作品鑑賞と解説? ― 絵巻を中心に ―
第4回 2016/ 8/ 2(火) 作品鑑賞と解説? ― 絵巻を中心に ―

【ご受講に際して】
◆ほぼ毎回、講師所蔵の古典籍や美術品を持参し、鑑賞していただきます。その際、作品にお手を触れないようにお願いいたします。

名前	深谷 大
肩書き	早稲田大学演劇博物館招聘研究員、大東文化大学講師
プロフィール	東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。博士(文学)(早稲田大学)。専攻は江戸時代を中心とした日本文化(芸能・文学・美術)。大東文化大学などで講師を務める一方、サントリー美術館や千葉市美術館などの展覧会の企画に携わる。著書に『岩佐又兵衛風絵巻群と古浄瑠璃』(ぺりかん社)、『岩佐又兵衛全集』(藝華書院)などがある。