大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
眼前の政治をどのように理解するか。なにか政党政治家には欠けているものがありはしないか。このように感じる受講者とともに、どうして2・26事件は起きたのかを考えます。この事件は軍閥間のあらそいではなかったのです。

【講義概要】
日本にはファシズムが存在したかどうか。こうした疑念がある以上、まず、独伊のファシズムを概観し、ついで日本独特の、いわば日本型ファシズムを理解していきます。これは困難な課題ですが、2・26事件にいたる道程を具体的に追い、事件の意味を再考すれば、政党政治家のていたらくが何をもたらしたか(もたらすか)が明瞭になるかと思います。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 8/23(火) 講座の狙いとファシズム論の概観
第2回 2016/ 8/23(火) 日本型ファシズムとは
第3回 2016/ 8/24(水) 大正・昭和戦前期の政党政治（1）
第4回 2016/ 8/24(水) 大正・昭和戦前期の政党政治（2）
第5回 2016/ 8/25(木) 政治家への怒りと2・26事件（1）
第6回 2016/ 8/25(木) 政治家への怒りと2・26事件（2）
第7回 2016/ 8/26(金) 結びにかえて――今後の課題――

【ご受講に際して】
◆ゼミのように議論をしながら講義を進めていきます。意欲的な受講生を歓迎します。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『西田税と日本ファシズム運動』（岩波書店）（ISBN:978-4-00-024251-6）※教室にて販売いたします(4，000円)。

名前	堀 真清
肩書き	早稲田大学元教授
プロフィール	ケンブリッジ大学客員教授など歴任。 『大山郁夫と日本デモクラシーの系譜』(岩波書店)『西田税と日本ファシズム運動』(岩波書店)『一亡命者の記録』(早大出版部)など。