大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・天正13年(1585)の秀吉の軍事征服を検証すること
・小牧長久手の講和後の、秀吉と家康の外交戦術を検証すること
・歴史を楽しむこと

【講義概要】
小牧長久手の戦いの講和後、豊臣秀吉は徳川家康に味方した残党勢力の追討に入ります。まず天正13年(1585)3月に紀州(特に雑賀)、6月～8月に四国の長宗我部元親、8月に越中国の佐々成政と続きます。こうした各個撃破を重ねて、家康に上洛を迫り、完全に臣従させることに成功します。つまり秀吉の真の敵は家康なのです。こうした観点から、天正13年の秀吉をめぐる戦いを検証します。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 7/13(水) 小牧長久手後の情勢と秀吉の動向
第2回 2016/ 7/20(水) 紀州雑賀攻めと太田城水攻め
第3回 2016/ 7/27(水) 四国長宗我部攻め
第4回 2016/ 8/ 3(水) 越中佐々攻め

【ご受講に際して】
◆講義で配付した資料は、毎回持参してください。

【テキスト・参考図書】
参考図書
『日本中世の歴史7 天下統一から鎖国へ』（吉川弘文館）（ISBN:978-4-642-06407-1）第2版

名前	堀 新
肩書き	共立女子大学教授
プロフィール	1961年岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(文学・早稲田大学)。専門分野は日本中世・近世史。著書に、『織豊期王権論』(校倉書房)、『統一政権から鎖国へ』(吉川弘文館)、『信長公記を読む』(吉川弘文館)などがある。