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講座詳細情報

申し込み締切日:2016-04-01 / 文学:日本史:その他教養 / 学内講座コード:110117

明治文学の面白さ、『夜行巡査』『外科室』『其面影』『一握の砂』他

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
4月 8日(金)~ 6月17日(金)
講座回数
10回
時間
13:00~14:30
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
23,652円
定員
30
その他
ビジター価格 27,216円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
近代文学の名作を、さまざまな角度から読み込む試みを、これまで続けてきました。よく知られた名作以外にも、改めて読むと興味深い問題が出てくる隠れた作品も数多くあります。今年度の春学期は、そうしたものの中から、明治期に書かれた作品として、泉鏡花の初期の短篇三作、二葉亭四迷の二作目の長篇、文字通り明治末に生涯を閉じた石川啄木の短歌・詩・小説・日記を選び、その魅力を探っていきたいと思います。
小説を読む面白さを探究するとともに、文学者の仕事が時代の中でどう拡大していくかにも注意したいと思います。

【講義概要】
まず、日清戦争前後の若き日の泉鏡花の作品から、『義血侠血』(「滝の白糸」の原作)『夜行巡査』『外科室』を扱い、明治の風俗とそれを生かす文体の意味を確かめます。次に、近代小説の出発を推進しながら長く筆を折っていた二葉亭四迷の日露戦後の復活作『其面影』を、近代知識人の問題として考えます。志賀直哉や夏目漱石にも評価された、隠れた名作です。最後に、石川啄木の歌集『一握の砂』、小説『我等の一団と彼』、
明治四十二年の日記、「飛行機」など晩年の詩を読んでいきます。「明治」という時代に対して再び関心が高まってきましたが、これらの代表作から、その興味深い一端を感じていただければ、と思います。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 4/ 8(金) 泉鏡花『義血侠血』の分析
第2回 2016/ 4/15(金) 『夜行巡査』の分析
第3回 2016/ 4/22(金) 『外科室』の分析
第4回 2016/ 5/ 6(金) 二葉亭四迷『其面影』の分析・その1
第5回 2016/ 5/13(金) 『其面影』の分析・その2
第6回 2016/ 5/20(金) 『其面影』の分析・その3
第7回 2016/ 5/27(金) 石川啄木の短歌
第8回 2016/ 6/ 3(金) 石川啄木の日記
第9回 2016/ 6/10(金) 石川啄木の小説
第10回 2016/ 6/17(金) 石川啄木の詩

備考

【テキスト・参考図書】
テキスト
『ちくま日本文学33・石川啄木』(筑摩書房)(ISBN:978-4-480-42563-8)この文庫版の1冊に扱う作品が全て入っていて便利
参考図書
『外科室・海城発電他五篇』(岩波文庫)(ISBN:4-00-312712-9)
『其面影』(岩波文庫)(ISBN:4-00-310074-3)

講師陣

名前 中島 国彦
肩書き 早稲田大学教授
プロフィール 1946年、東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了、博士(文学)。早稲田大学文学学術院教授、公益財団法人日本近代文学館専務理事。日本近代文学専攻。著書『近代文学にみる感受性』(筑摩書房)、『夏目漱石の手紙』(共著、大修館書店)など。岩波書店版『白秋全集』『荷風全集』編集委員。
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