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講座詳細情報

申し込み締切日:2016-04-05 / 芸術・文化:世界史:その他教養 / 学内講座コード:100431

イギリスの聖と俗 神と人と歴史の爪痕

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
4月12日(火)~ 6月21日(火)
講座回数
20回
時間
14:45~16:15
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
45,144円
定員
45
その他
ビジター価格 54,432円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
イギリスの国家的原点は、今に続く国教会が樹立された16世紀の宗教改革にあり、以来この国の宗教と政治は完全に不可分の関係にあります。このことの影響と余波は、とりわけ芸術の方面において計り知れず、全国各地に散在する廃墟のままの聖堂や修道院、夥しい数の肖像画は、宗教改革の哀しくも美しい副産物といって差し支えないでしょう。それら具体的作品の解説を通じて、16世紀以降の激動の歴史を概観しつつ、旧教カトリックから離脱し新教国となったことの功罪についてあらためて考えます。

【講義概要】
上記のとおり、イギリスの宗教改革は16世紀のことですが、決して一朝一夕にして起こったわけではありません。その萌芽ないし兆候は、すでに中世の昔においてみられます。この前提にもとづき、本クラスではまず中世イギリスの宗教世界から説き起こし、修道院や修道士の生活など、聖なる世界の俗なる部分にまで目を向けます。そのうえで、やがて訪れた宗教改革により一体何が失われ、何が守られたのかを、まずは時の国王ヘンリー8世の宮廷文化や人間関係から、つぎにイギリス美術史的観点から詳細に説明してまいります。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 4/12(火) イギリスのキリスト教化のはじまり
第2回 2016/ 4/19(火) 中世という宗教的な時代
第3回 2016/ 4/26(火) 芸術家としての修道士
第4回 2016/ 5/10(火) 四つの修道会(1)
第5回 2016/ 5/17(火) 四つの修道会(2)
第6回 2016/ 5/24(火) 四つの修道会(3)
第7回 2016/ 5/31(火) 四つの修道会(4)
第8回 2016/ 6/ 7(火) 修道院と国家
第9回 2016/ 6/14(火) 宗教改革の原点としての英訳聖書
第10回 2016/ 6/21(火) 宗教改革の足音
第11回 2016/10/ 4(火) 修道院解体
第12回 2016/10/11(火) 聖像破壊運動
第13回 2016/10/18(火) 失われた中世美術
第14回 2016/10/25(火) そして廃墟の美が残された
第15回 2016/11/ 1(火) 神ではなく人を描く時代
第16回 2016/11/ 8(火) ヘンリー八世の肖像画
第17回 2016/11/15(火) ヘンリー八世と六人の王妃たち
第18回 2016/11/22(火) 歴史の犠牲者 トマス・モア
第19回 2016/11/29(火) 影の実力者 トマス・クロムウェル
第20回 2016/12/ 6(火) 終わりなき混乱への道

備考

【テキスト・参考図書】
参考図書
『肖像画で読み解くイギリス史』(PHP研究所)(ISBN:978-4-569-82111)

講師陣

名前 齊藤 貴子
肩書き 早稲田大学講師・上智大学大学院講師
プロフィール 早稲田大学教育学部英語英文学科卒業、同大学院教育学研究科博士課程修了後、同大学教育学部助手を経て現職。専門は近代イギリス文学・文化で、主として詩と美術の相関を研究。著書に『肖像画で読み解くイギリス史』(PHP新書)、『ラファエル前派の世界』(東京書籍)、『英国ロマン派女性詩選』(国文社)等がある。
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