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講座詳細情報

申し込み締切日:2016-01-05 / 日本史:政治 / 学内講座コード:140208

やむなく、先手をとる ―近代日本の国家政治―

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
1月12日(火)~ 3月 1日(火)
講座回数
8回
時間
10:30~12:00
講座区分
後期 
入学金
8,000円
受講料
18,922円
定員
63
その他
ビジター価格 21,773円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
近代日本の国家政治は、被動者のかたちで、軍事的に機先を制す、である。この特性は、日清戦争を指導した外相陸奥宗光や、満州事変を企図した軍人石原莞爾、さらに、太平洋戦争を敢行した首相東條英機らに一貫してみられるが、かれらはいったいどのような人物であったのか。また、このような国家政治の実際はいかなるものであったのか。資料にそって明らかにしてみたい。

【講義概要】
近代日本が追求してきた国家目的を、その実現のために用いられた機略ともども考察することを課題とする。対象となる時期は、佐久間象山や吉田松陰が活躍した幕末・維新から、第二次大戦での敗戦前後までである。対象となる人物は、権謀術策をつくした政界・軍界の指導的人物、かれらの意向を民衆に伝達したさまざまな知識人、祖国に殉じた民衆(将兵)である。
考えるべきことは、これら三者が織りなすモザイクが、日本人に、また近隣諸国民ひいては世界のひとびとに何をもたらしたか、また依然として何を投げかけているかである。講義の題材は、歴史的資料・伝記・文学作品などで、進め方は、自己の意見を述べるというより、史実をして語らせたい。なお、テキストは読み物としても工夫されている。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 1/12(火) 各国の国内消費用ナショナリズムと歴史認識問題――とくに南京事件などの理解をめぐって――
第2回 2016/ 1/19(火) 国家の利害=国家目的とデーモン(悪魔ないし守護神)
第3回 2016/ 1/26(火) 陸奥宗光の外交の秘訣と手抜かり
第4回 2016/ 2/ 2(火) 石原莞爾の素志――その批判的考察――
第5回 2016/ 2/ 9(火) 日中戦争期の実際と天皇の座視
第6回 2016/ 2/16(火) 東條英機の逆上せ(のぼせ)
第7回 2016/ 2/23(火) 近代日本の国家政治の反省――幸田露伴と大岡昇平の洞察――
第8回 2016/ 3/ 1(火) 講義のまとめと今後の課題

備考

【テキスト・参考図書】
テキスト
『近代日本の国家政治――ナショナリズムと歴史認識』(早稲田大学出版部)(2,800円)(ISBN:978-4-657-15013-4)

講師陣

名前 堀 真清
肩書き 早稲田大学教授
プロフィール ケンブリッジ大学客員教授など歴任。 『大山郁夫と日本デモクラシーの系譜』(岩波書店)『西田税と日本ファシズム運動』(岩波書店)『一亡命者の記録』(早大出版部)など。
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