大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
アイルランド文学は小説、詩、演劇、アイルランド語文学と豊かな作品に恵まれています。その中で短編小説は独特の皮肉やおかしみに満ちた世界が展開されます。それを味わっていただければと考えています。

【講義概要】
短編小説でまず考えられるのはジェイムズ・ジョイスの『ダブリンの市民』です。現代アイルランド文学の概要から始めて、「土くれ」、「死者たち」で短編小説の醍醐味を味わっていただき、徐々に現代作家の短編を読んでいきます。翻訳のあるものから、これも徐々に英語の原文だけの作品に挑戦していきます。毎回筋立て、テーマなどの課題を用意して、担当をお願いするつもりですが、これも楽しんでいただければと思います。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 1/ 9(土) アイルランド文学の概要。ジェイムズ・ジョイス「土くれ」(James Joyce: Clay)
第2回 2016/ 1/16(土) ジェイムズ・ジョイス「死者たち」(James Joyce: The Dead)
第3回 2016/ 1/23(土) ジョン・マクガハン「コリア」(John McGahern: Korea)
第4回 2016/ 1/30(土) ション・オフェイロン「話す木」(Sean O'Faolain: The Talking Trees)
第5回 2016/ 2/ 6(土) ニール・ジョーダン「最後の儀式」(Neil Jorda: Last Rites)
第6回 2016/ 2/13(土) アン・エンライト「男たちと天使たち」(Ann Enright:Men and Angels)
第7回 2016/ 2/20(土) ウイリアム・トレバー「テレサの結婚式」(William Trevor:Teresa's Wedding)
第8回 2016/ 2/27(土) ダーモット:ボルジャー「帰還」(Dermot Bolger:The Journey Home)

【ご受講に際して】
◆初心者の方も歓迎いたします。
◆宿題、発表をお願いする場合もあります。

名前	清水 重夫
肩書き	早稲田大学名誉教授
プロフィール	1943年東京生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業後、早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻博士課程単位取得満期退学。専門分野は、ジェイムズ・ジョイスを中心とした現代アイルランド文学、およびアイルランド語文学。著書に『ジェイムズ。ジョイス事典』(松柏社)、『ブライアン・フリール集』(三修社)、『アウシュヴィッツの彼方から』などがある。