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講座詳細情報

申し込み締切日:2015-09-22 / 文学 / 学内講座コード:330108

江戸のコミック・漫画「黄表紙」で見る江戸 風俗と経済を読む

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
9月29日(火)~11月24日(火)
講座回数
8回
時間
15:00~16:30
講座区分
後期 
入学金
8,000円
受講料
18,922円
定員
30
その他
ビジター価格 21,773円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
江戸という新興都市が、当時としては膨大な人口を抱える消費都市へと変貌する。そしてそこに生活する一般庶民(江戸っ子)の新たな文化が花開いた。大人の読み物が全盛期を迎えるなかで、最も支持されたのは草双紙(青本・合巻)であった。本講座では草双紙のハイライトである黄表紙を中心に読み解きながら江戸庶民の文化と心を理解する。

【講義概要】
徳川270年のあいだに、貨幣経済がもたらした商業資本主義は、まず上方と江戸のあいだで様々な軋轢を生みながら上方の没落と江戸の繁栄を導いた。中央政権都市へと成長した江戸には、いわゆる武家階層を中心にした戯作文芸が興り、それを追随して町人戯作者たちの活躍があった。支配階級であった武家たちは、政治批判の一手段として戯作を活用し、黄表紙も政治風刺の文学ジャンルともなった。寛政の改革時における政治体制は恰好の風刺対象となり、黄表紙が風刺漫画となった時代でもある。武士作家たちは、支配階級たる故に黄表紙界から退壇せざるをえず、代わって山東京伝を中心にした町人作家が台頭し、黄表紙は徐々に変質してゆき、天保の改革が戯作文芸を窒息死させた。政治・経済・風俗の変遷を絵で追いながら黄表紙および戯作界を概観してゆく。

【主な講義内容】
都会文学を生んだ江戸の都市形成 / 享保の改革と草双紙概観 / 黄表紙の嚆矢『金々先生栄花夢』を読む/
黄表紙が都会文学に成長するまで/ 武家作家たちが果たした役割 / 町人作家・山東京伝の黄表紙を読み解く/
山東京伝に追随した黄表紙作家を読む/ 黄表紙から合巻になるまでの作品群を読む

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 9/29(火) 都会文学を生んだ江戸の都市形成をまず考える
第2回 2015/10/ 6(火) 享保の改革により江戸に生まれた草双紙を概観する
第3回 2015/10/13(火) 黄表紙の嚆矢『金々先生栄花夢』を読む
第4回 2015/10/20(火) 黄表紙が都会文学に成長するまで(黄表紙の原典を読みながら)
第5回 2015/10/27(火) 武家作家たちが果たした役割を考える(黄表紙の作品に沿って)
第6回 2015/11/10(火) 町人作家・山東京伝の黄表紙を読み解く
第7回 2015/11/17(火) 山東京伝に追随した黄表紙作家と作品を読んでゆく
第8回 2015/11/24(火) 黄表紙から合巻になるまでの作品群を読んでみよう

講師陣

名前 棚橋 正博
肩書き 早稲田大学講師、元帝京大学教授
プロフィール 1947年秋田生まれ。早稲田大学大学院日本文学研究科修士課程終了。博士(文学、早稲田大学)。専門分野は、日本近世文学。著書に、『江戸のマンガFAX』(小学館)、『江戸の道楽』(講談社)、『山東京伝の黄表紙を読む~江戸の経済と社会風俗から』(ぺりかん社)などがある。
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