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申し込み締切日:2015-06-30 / 自然科学・環境:その他教養 / 学内講座コード:120713

プレートテクトニクス再訪(I) 重要ポイントの復習とテーチス海の問題

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
7月 7日(火)~ 7月28日(火)
講座回数
4回
時間
13:00~14:30
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
9,770円
定員
30
その他
ビジター価格 11,195円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
プレートテクトニクスの理論が登場してから早や半世紀が経ちました。プレートテクトニクス以前のウエーゲナーの「大陸漂移説」、つまり2億5千万年前の昔、超大陸パンゲアがあってアフリカと南アメリカは連結していた…、あるいはインド亜大陸がユーラシア大陸に衝突して、ヒマラヤ山脈が形成された。さらにこれらの諸大陸はテーチス海を挟んで南部のゴンドワナ、北部のローラシア大陸に分かれていた…などの仮説は今や誰でも知っているストーリーです。しかしここ四半世紀の間にプレートテクトニクスの理論はさらに前進し、より精緻なものになってきました。この講義ではこれらの理論の基本的概念を正しくとらえ、次にいくつかのトピックスを取り上げ、講義をしたいと思います。

【講義概要】
この講義では、まず従来のプレートテクトニクス理論の復習として1)トランスフォーム断層とは何か、2)オイラー極の存在はどうして想定されたのか、3)ホットスポットとは何か、を検討します。「プレートテクトニクスを知っている」という方も、オイラー極とは何か?ということを理解している人は非常に少ない。しかしオイラー極の存在はプレートテクトニクスの根幹をなす最も重要な概念です。トランスフォーム断層も同様に基本的概念です。さらにプレートテクトニクス研究の発展的成果として4)中国大陸の成長や、マイクロプレートテクトニクス(これは南米大陸とかアフリカ大陸をのせた大きなプレートではなく、もう少し小さなプレートの動きです)について検討し、5)インド亜大陸の衝突に伴うバイカル湖の形成や四川大地震の成因についてふれます。そして6)かつて、超大陸パンゲアの内海として存在していたテーチス海の不思議な歴史(地史)について検討します。今日の地中海はかつてのテーチス海の名残としてみなされますが、実は今から約540万年以前には、砂漠化していた巨大な乾燥大盆地であったことが知られています。地中海の知られざる地史について検討します。また地中海と兄弟湖でもある黒海とカスピ海についてもふれます。なお講義ではテキストを使用しませんが、講義資料集を第1回目に配付します。スライドも多用します。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 7/ 7(火) プレートテクトニクスの復習
(オイラー極とトランスフォーム断層)
第2回 2015/ 7/14(火) 超大陸パンゲアの成立と中国大陸の成長
第3回 2015/ 7/21(火) マイクロプレートテクトニクス
第4回 2015/ 7/28(火) 地中海・黒海の不思議な地史

備考

【ご受講に際して】
◆この講義は2014年度夏学期の「プレートテクトニクス再訪(I)」とほぼ同じ内容ですが、今回はオイラー極やトランスフォーム断層について詳しく学習します。

講師陣

名前 八木下 晃司
肩書き 岩手大学元教授、放送大学元講師
プロフィール 1985年、トロント大学大学院博士課程修了。Ph.D。専攻は地質学、堆積学、地球史学。学位論文ではカナダ西海岸の中生代白亜紀の地層を研究、帰国後は東北地方太平洋岸の同じく白亜紀の地層の研究に従事。岩手大学元教授、放送大学元講師。主な著作「岩相解析および堆積構造(増補・改訂版)」2011年、古今書院。
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