大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
江戸時代、浮世絵の開祖と呼ばれた岩佐又兵衛は、NHK大河ドラマ「軍師・官兵衛」やアニメにも登場し、昨今注目を集めている人物です。本講座では、岩佐又兵衛の代表的な作品や関連する資料を通して、画家としての魅力はもちろんのこと、江戸時代初期の文化人としての岩佐又兵衛の姿をわかりやすく伝えていくことを目標といたします。

【講義概要】
江戸時代初期の画家・岩佐又兵衛について、生い立ちから説き起こしていき、代表作・舟木本「洛中洛外図」と「山中常盤物語絵巻」を取り上げ、制作の意図や背景について考えてみたいと思います。岩佐又兵衛の作品の魅力は第一に優れた絵画表現にあります。本講座では画像や複製で絵画表現の素晴らしさを知って頂くことはもちろんのこと、作品にこめられた岩佐又兵衛や岩佐又兵衛周辺の人物の「思い」にまで迫りたいと思います。江戸時代初期の文化人の教養の奥深さを受講生の皆様とともに共有できれば幸いです。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 7/ 7(火) 開講にあたって― 岩佐又兵衛の誕生 ―
第2回 2015/ 7/14(火) 舟木本「洛中洛外図」― 解説と鑑賞 ―
第3回 2015/ 7/21(火) 「山中常盤物語絵巻」― 解説と鑑賞 ―
第4回 2015/ 7/28(火) まとめ

【ご受講に際して】
◆ほぼ毎回、講師所蔵の古典籍や美術品を持参し、鑑賞していただきます。その際、作品にお手を触れないようにお願いいたします。

名前	深谷 大
肩書き	早稲田大学演劇博物館招聘研究員、中京大学講師
プロフィール	東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。博士(文学)(早稲田大学)。専攻は江戸時代を中心とした日本文化(芸能・文学・美術)。中京大学などで講師を務める一方、サントリー美術館や千葉市美術館などの展覧会の企画に携わる。著書に『岩佐又兵衛風絵巻群と古浄瑠璃』(ぺりかん社)、『岩佐又兵衛全集』(藝華書院)などがある。