大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
実験は心理学において重要な研究方法です。この講義では認知心理学の実験を実際に体験することを通して、人間の頭と心のしくみを学びます。あわせて、心や行動を科学的に探求する方法を考えることも目指します。

【講義概要】
認知心理学の分野の代表的なトピックについて、受講者全員で実験を行います。認知心理学とは、人間の知的機能、つまり頭のしくみの解明を目指す心理学です。本講義では、記憶(第1回)、感覚・知覚(第2回)、高次の認知(第3回)、日常的な認知(第4回)を取り上げ、実験を通して体験的に理解していただきます。それぞれの回では、まず各トピックについて講義を行い、それから実験を行います。そして実験の結果を見ながら人間の頭の仕組みについて考察していきます。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 4/18(土) 認知心理学概論（記憶を例として）、実験のしくみ
第2回 2015/ 4/25(土) 感覚・知覚、さまざまな錯覚
第3回 2015/ 5/ 9(土) 高次の認知（思考、言語など）
第4回 2015/ 5/16(土) 認知心理学の日常場面への応用

【ご受講に際して】
◆本講座は心理学入門の続編として開設されました。心理学入門を受講していない方は、心理学の入門書の中の認知心理学に関する章を読んで、認知心理学とはどのような分野か大まかなイメージをつかんだ上で受講されることをすすめます。

【テキスト・参考図書】
参考図書
『認知心理学ラボラトリー』（弘文堂）（2，100円）（ISBN:978-4-335-65153-3）西本武彦（編著）
『認知心理学ワークショップ』（早稲田大学出版部）（3，000円）（ISBN:978-4-657-06101-0）西本武彦・林静夫（編）

名前	宮脇 郁
肩書き	実践女子大学講師
プロフィール	早稲田大学第一文学部卒業後、同大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。専門分野は認知心理学。著書に、『学習における意図の制御機能』(早稲田大学出版部)、『認知心理学ラボラトリー』(弘文堂、分担執筆)などがある。