大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
ブッダ最後の教えである「大般涅槃経(マハー・パリ・ニッパナ・スッタンタ)」は、弟子や信徒らへの生々しい対話が描かれています。パーリ語の経典を学習することは、ブッダの根本思想に参入することです。この教えこそ、現代人の心の灯明となるものです。

【講義概要】
この経典は6章26項に分類され、王舎城の霊鷲山上の説法から始まる。ガンジス川を渡り、バイシャリー城・パーヴァーからクシナガラの地へ。このマガダ国とコーサラ国とを結ぶ貫線道路を、ブッダは往復されて人々に法を説かれた。この古代インドの道を私も托鉢しながら歩いてみた。沙羅双樹の下で80歳のブッダは『諸々の事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成なさい』と遺言された。これが人間ブッダの最後のことばです。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 4/ 6(月) 第一章 1、鷲の峰にて
第2回 2015/ 4/13(月) 2、修行僧たちに教える
第3回 2015/ 4/20(月) 3、旅に出る　4、パタリー村にて
第4回 2015/ 4/27(月) 第二章　5、コティー村にて
第5回 2015/ 5/11(月) 6、ナーディカ村　7、バイシャリー城
第6回 2015/ 5/18(月) 8、遊女アンバパリー　
第7回 2015/ 5/25(月) 9、旅に病む
第8回 2015/ 6/ 1(月) 第三章　10、生命を捨てる覚悟
第9回 2015/ 6/ 8(月) 11、悪魔との対話
第10回 2015/ 6/15(月) 12、大地震　13、死別の運命
第11回 2015/ 9/28(月) 第四章　14、一生の回顧
第12回 2015/10/ 5(月) 15、ボーガ村の四大教示
第13回 2015/10/12(月) 16、チュンダ　17、臨終の地をめざして
第14回 2015/10/19(月) 第五章　18、病い重し
第15回 2015/10/26(月) 19、アーナンダの号泣　20、大善見王の物語
第16回 2015/11/ 2(月) 21、マッラ族へのよびかけ　22、スバッタの帰依
第17回 2015/11/ 9(月) 第六章　23、臨終のことば
第18回 2015/11/16(月) 24、死をいたむ
第19回 2015/11/30(月) 25、遺体の火葬
第20回 2015/12/ 7(月) 26、遺骨の分配

名前	田中 成明
肩書き	国際マンダラ協会会長
プロフィール	1947年生まれ。宗立伝灯学院卒。1968年高幡不動尊金剛寺に出家得度。後京都大覚寺、奈良薬師寺で学修。1970年から1975年までインドで修学。1978年渡米、ニューヨークに曼荼羅寺開設。1982年からEUに伝道し欧米の大学で仏教と書道の講座をもっている。著書『神通力』『密教の神髄』『虚空藏求聞持法』など多数。仏教哲学。書家。