大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
『マイ・フェア・レディ』も含め、同テーマの英国、米国の映画を題材に、英国と米国の社会を比較考察することで、両方の違いと共通性を理解することを目標にします。

【講義概要】
日本でも大ヒットをしました米国映画『マイ・フェア・レディ』（米国、1964年）は英国の劇作家バーナード・ショウの戯曲『ピグマリオン』（1913年）が土台になっています。そもそも、その『ピグマリオン』は、ギリシャ神話「ピュグマリオーン」から生まれています。それが、英国において映画『ピグマリオン』（1938年）や映画『リタと大学教授』（1983年）となり、米国で映画『マイ・フェア・レディ』、『プリティ・ウーマン』（1990年）、『ルビー・スパークス』（2012年）に変化していきました。本講座では、これらの作品を比較考察していくことで、英国と米国の社会の違いや共通性を考察していきます。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 1/13(火) 『マイ・フェア・レディ』における言語と階級
第2回 2015/ 1/20(火) 『ピグマリオン』（1938年）、『ピグマリオン』（1973年）における階級とジェンダー
第3回 2015/ 1/27(火) 『プリティ・ウーマン』と『ルビー・スパークス』にみられる米国社会の自由
第4回 2015/ 2/ 3(火) 『リタと大学教授』と『幸せの教室』における英国、米国における大学

【ご受講に際して】
◆技術的な映画論ではなく、映画を通して、社会や文化を理解する講座です。

名前	安井 裕司
肩書き	日本経済大学教授
プロフィール	エジンバラ大学、バーミンガム大学博士課程に学ぶ。国際政治学博士(PhD)。ルーマニア・アカデミー歴史学研究所研究生、(在北アイルランド)国連大学国際紛争研究所インターン、同研究所夏期講習クラスコーディネーター等を経て、現在、日本経済大学神戸三宮キャンパス教授。