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講座詳細情報

申し込み締切日:2015-02-10 / その他教養 / 学内講座コード:241410

漢字に託した日本の心 私たちが漢字に求めて来たものは何か

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 八丁堀校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
2月17日(火)~ 2月24日(火)
講座回数
2回
時間
15:00~17:00
講座区分
数回もの 
入学金
8,000円
受講料
6,000円
定員
50
その他
ビジター価格 6,900円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
世界では文字といえば、ローマ字のように言語を音で表記する素材とみなされるのが通例である。しかし、日本人は、文字、とくに漢字に対して、それだけでは済まされない様々な思いを表現するためのツールとして使用してきた。そこに乗せられた思いとは、どのようなものであるのかを、具体例を通して理解する。

【講義概要】
日本人は正月、書き初めをするときに、好んで漢字を書く。座右の銘も漢字で書く。好きな字といえば、ひらがな、カタカナ、ローマ字ではなく、「愛」「誠」「絆」などの漢字が挙げられる。名前の漢字は、これではなくてあれが良かった、ひらがなだったけれど本当は漢字が良かった、などとも語る。漢字は、もともと中国の人が中国語を書き表すために作った文字である。しかし、我々は日本人の文字として認識している。それは、なぜだろうか。お隣の韓国やベトナムでは、漢字は一般にあくまでも外国の文字と意識されたために、自国の暮らしの中に十分に溶け込むことはなく、20世紀のうちにあっさりと捨て去ることができたのである。そして日本の人々は、自分は書けないけれど、『ウツは「鬱」、スシは「鮨」、バラよりも「薔薇」が良い』といったことも話す。こうした漢字に関する現象と意識の謎に迫るため、実例を具体的に挙げて様々な角度から検証を加えながら、日本人が漢字に託そうとしてきた精神、心性の正体を解明し、さらに日本語と漢字の未来について考えてみたい。

備考

【テキスト・参考図書】
テキスト
『漢字に託した「日本の心」』(NHK出版)(886円)(ISBN:9784140884386)

講師陣

名前 笹原 宏之
肩書き 早稲田大学教授
プロフィール 専門は日本語学、漢字学、文字学。早稲田大学大学院出身。博士(文学)。文化女子大専任講師、国立国語研究所主任研究官等を経て現職。JIS漢字、人名用漢字、常用漢字などの制定に携わる。著書に『日本の漢字』(岩波新書)、『訓読みのはなし』(角川ソフィア文庫)など。『国字の位相と展開』(三省堂)で金田一賞受賞。
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