大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
この講座では、フランス革命から第一次世界大戦頃までのヨーロッパの歴史を、イギリス帝国の歴史を中心に扱います。そして、それを通じて、ヨーロッパの近代を世界の他地域との関わりの中で再検討します。

【講義概要】
本講義ではまず、近代日本とイギリスとの関わりについて述べた後、ナポレオン戦争期までのイギリス帝国について概観します。その後、19世紀のイギリス帝国を、他のヨーロッパ諸国や南アジア、東アジア、アフリカ、南米といった世界の他地域との関係や、イギリス海軍が帝国拡張に果たした役割といった点に注目しながら見ていきます。そして最後に19世紀末からのイギリス帝国の動揺とその衰退について再検討します。

【各回の講義予定】
第1回 2014/10/ 3(金) イギリスと日本の近代
第2回 2014/10/10(金) イギリス帝国の形成 16～18世紀
第3回 2014/10/17(金) フランス革命戦争・ナポレオン戦争期のイギリスとヨーロッパ
第4回 2014/10/24(金) 19世紀のイギリス その政治と社会
第5回 2014/10/31(金) イギリス帝国の拡大1
第6回 2014/11/ 7(金) イギリス帝国の拡大2
第7回 2014/11/14(金) イギリス帝国とロイヤル・ネイヴィー
第8回 2014/11/21(金) パックス・ブリタニカとヨーロッパ
第9回 2014/11/28(金) イギリス帝国の動揺
第10回 2014/12/ 5(金) イギリス帝国の衰退

【ご受講に際して】
講義の進捗状況などにより、内容を一部変更する可能性もあります。ご了承ください。

名前	薩摩 真介
肩書き	早稲田大学日欧研究機構 次席研究員
プロフィール	1976年京都生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、イギリスのエクセター大学でPhD(History)を取得。専門分野は、近世・近代イギリス史、イギリス海事史、大西洋史。著書に、Britain and Colonial Maritime War in the Early Eighteenth Century (Boydell & Brewer) 、『海のイギリス史』(昭和堂、金澤周作他との共著)などがある。