大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
1970年代にニューヨークで生まれたヒップホップ・ミュージックをアメリカのポピュラー音楽史に位置づけ、そのスタイルの変遷を振り返りながら音楽的特質と革新性について習得する。

【講義概要】
ヒップホップは一般的に「暴力的」で「怖い」というイメージとともに語られますが、実はこれまでの音楽観を覆すほど知的でイノヴェイティヴな側面を併せもっています。本講義では、そのサウンドとスタイルの歴史を振り返りながら、ラップ（ライム）と英詩の関係、あるいは黒人文化史におけるヒップホップなど特定のトピックの解説を挟みつつ、この音楽文化の面白さに迫りたいと思います。

【各回の講義予定】
第1回 2014/ 8/21(木) イントロダクション、黎明期～オールド・スクール
第2回 2014/ 8/28(木) 黄金期、ギャングスタ・ラップ
第3回 2014/ 9/ 4(木) 黒人文化史におけるヒップホップ、DJとMC（ラップ）
第4回 2014/ 9/11(木) ダーティー・サウス、2000年代以降の流れ

【テキスト・参考図書】
参考図書
『文化系のためのヒップホップ入門』（アルテスパブリッシング）（1，800円）（ISBN:978-4903951478）
『アメリカ音楽史 ― ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』（講談社）（1，800円）（ISBN:978-4062584975）

名前	大和田 俊之
肩書き	慶應義塾大学教授
プロフィール	1970年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程修了。博士(文学)。専門はアメリカ文学とポピュラー音楽研究。『アメリカ音楽史』(講談社)で第33回サントリー学芸賞受賞。他に、長谷川町蔵との共著『文化系のためのヒップホップ入門』(アルテスパブリッシング)など。