大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
儒教を代表する人々の思想から骨格となる部分を抜き出し、儒教思想の特質の基本的な理解をめざしたいと考えています。また、日本における受容のありかたから日本思想の特質も併せて考えてみたいと思います。

【講義概要】
儒教思想は多くの人々の手によって時間をかけて形成されてきました。儒教思想の発展の歴史は、孔子の教えを好意的に《誤読》する歴史だったとも言えます。そのため儒教は異なった様々な顔を持っています。儒教のそうした多面的な性格を、代表的な人物に着目することで見てゆきたいと考えています。また、儒教受容の観点から、どのような偏りがあるかを知ることで、日本における儒教理解の特色についても考えてゆきたいと思います。

【各回の講義予定】
第1回 2014/ 8/21(木) 孔子とその思想
第2回 2014/ 8/28(木) 孟子・荀子とその思想
第3回 2014/ 9/ 4(木) 朱熹・王陽明とその思想
第4回 2014/ 9/11(木) 伊藤仁斎・荻生徂徠とその思想

名前	森 和也
肩書き	公益財団法人中村元東方研究所 専任研究員
プロフィール	1967年鳥取県生まれ。早稲田大学第一文学部卒、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、東方学院講師、NHK学園講師、中央大学政策文化総合研究所客員研究所を兼任。専門分野は日本思想史。著者に『越境する古事記伝』(共著。森話社)など。月刊『在家佛教』に「神儒仏の江戸時代」を連載中。