大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
朗読を今までに勉強したことがあり、さらなる成長を目指している人を対象にした講座です。自分の朗読をさらに深めていくために、各自が苦手とする部分の習得に主眼をおいて、表現力の向上をめざします。

【講義概要】
大人の方が感銘を受けるのではないかと思う、竹下文子の「月売りの話」という童話を題材に、客観的に語られる主人公を造型していきます。主人公はあてもなく歩き続ける旅人。心が疲れているのではないかと感じる旅人は、「お月さん」を売りにきた老人に出会い、「月」を手にしたことで、とっくの昔に捨ててしまった大切なものを思い出していきます。淡々と語られる文章を、感情に流されすぎずに表現していくことを学んでいきます。

【ご受講に際して】
◆火曜・金曜で教材は異なりますが、めざす目標は同じです。
◆朗読経験者を対象とした講座です。初心者の方でも受講は可能ですが、あまり基礎からの練習時間はとれないため、腹式呼吸の経験がある方が望ましいです。

名前	鈴木 千秋
肩書き	朗読家・フェリス女学院大学講師
プロフィール	東京生まれ。舞台朗読の第一人者・幸田弘子氏に師事。朗読グループ幸風を主宰。エクステンションセンター等で朗読講師を担当。樋口一葉、夏目漱石、「源氏物語」「おくのほそ道」など幅広い作品で毎年朗読公演開催。太宰治文学サロン出演(2012～13年)、シドニー大学、ハノイ大学で日本語専攻の学生向けに公演。