大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
2年間で西洋近現代美術の流れを把握する講座です。本年度はその2年目として、20世紀の前衛運動を概観します。敬遠されがちな美術の登場する時代ですが、少しずつでも20世紀美術に親しみ、代表的な作家や作品の特質を理解していくことをめざします。

【講義概要】
20世紀は、美術がそれまでの規範から解き放たれ、自由に捉え直され、表現の幅を格段に広げた時代です。20世紀はまた資本が拡大し、科学技術が発展し、大戦争の起きた時代でもありました。第二次大戦後、美術の中心はヨーロッパからアメリカに移ります。社会も人々の意識も変わり、新たな享受者が登場するなか、美術は時代を反映し、ときに時代を先取るように展開します。本講座では、20世紀の主要な運動を辿りながら、作品の意味や作家たちの意図を探ります。

【各回の講義予定】
第1回 2014/ 4/ 7(月) マティスとフォーヴィスム
第2回 2014/ 4/14(月) ピカソ、ブラックとキュビスム
第3回 2014/ 4/21(月) キュビスムの諸相
第4回 2014/ 4/28(月) ドイツ表現主義とプリミティヴィスム
第5回 2014/ 5/12(月) イタリア未来派
第6回 2014/ 5/19(月) マレーヴィチとロシア・アヴァンギャルド
第7回 2014/ 5/26(月) モンドリアンと新造形主義
第8回 2014/ 6/ 2(月) カンディンスキーと抽象美術
第9回 2014/ 6/ 9(月) クレーおよびバウハウス
第10回 2014/ 6/16(月) ダダおよび新即物主義
第11回 2014/ 9/29(月) デュシャンとニューヨーク・ダダ
第12回 2014/10/ 6(月) シュルレアリスム
第13回 2014/10/13(月) ダリ、ミロ、ピカソ
第14回 2014/10/20(月) 社会主義と戦時下の美術
第15回 2014/10/27(月) 抽象表現主義
第16回 2014/11/10(月) ネオ・ダダ
第17回 2014/11/17(月) ウォーホルとポップアート
第18回 2014/12/ 1(月) ヨーロッパの戦後美術1
第19回 2014/12/ 8(月) ヨーロッパの戦後美術2
第20回 2014/12/15(月) 20世紀後半の美術

名前	真野 宏子
肩書き	早稲田大学講師
プロフィール	－