大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
16～18世紀の科学(主に天文学、地理学、人類学)の発展に関して、ある程度の知識を持つことを目標とします。

【講義概要】
科学が大いに発展した16世紀後半から17世紀の西欧。しかし、当時の人々の世界観は今日の我々とは全く異なっていました。天動説を信じる者も多くいました。人々は聖書に書かれているように世界は数千年前に神によって創造されたと考えていました。また、世界地図には本当は存在しない伝説上の島が描かれていました。科学は人々の世界観を変えたのか、変えなかったのか、変えたとしたら何をどのように変えたのか。こうした問題を考えていきたいと思います。

【各回の講義予定】
第1回 2014/ 4/ 9(水) オエリエンテーション
第2回 2014/ 4/16(水) 天文学史1:古代の天文学
第3回 2014/ 4/23(水) 天文学史2:天動説の時代
第4回 2014/ 5/ 7(水) 天文学史3:コペルニクスの登場─天動説から地動説へ
第5回 2014/ 5/14(水) 天文学史4:近世天文学の発展
第6回 2014/ 5/21(水) 天文学史5:楕円軌道と万有引力:ケプラーとニュートン
第7回 2014/ 5/28(水) 天文学史6:聖書と天文学
第8回 2014/ 6/ 4(水) 天文学史7:宇宙の広さと年齢
第9回 2014/ 6/11(水) 地理学史1:アメリカが地図に記されなかった頃─古代・中世の地図・世界観
第10回 2014/ 6/18(水) 地理学史2:拡大する世界・地理上の発見
第11回 2014/10/ 1(水) 地理学史3:新しい世界・古い神話─地図作成と神話・伝説
第12回 2014/10/ 8(水) 地理学史4:幻島フリスランド─地図に存在しない島・地図に存在した伝説
第13回 2014/10/15(水) 人類学史1:ノアの末裔たち─聖書と人類の起源
第14回 2014/10/22(水) 人類学史2:新大陸先住民─彼らはノアの末裔か?
第15回 2014/10/29(水) 人類学史3:フーゴー・グロティウスの新大陸先住民北欧起源論
第16回 2014/11/ 5(水) 人類学史4:イザーク・ド・ラ・ペレール─アダム以前に人類は存在したか?
第17回 2014/11/12(水) 地球の過去をめぐる議論1:ノアの洪水は本当に生じたのか?
第18回 2014/11/19(水) 地球の過去をめぐる議論2:異教徒の歴史とキリスト教的世界観
第19回 2014/11/26(水) 地球の過去をめぐる議論3:タイム・スケール問題─地球が誕生したのはどれくらい前なのか
第20回 2014/12/ 3(水) まとめ:近世における科学の発展と世界観

名前	山本 大丙
肩書き	早稲田大学講師
プロフィール	－