大学公開講座のセカンドアカデミー

＜目標＞
本講座はジョイスを中心に現代アイルランド文学の概観をします。そして具体的に作品を読んでいきます。作品の概要を読み、翻訳などを参考にすれは作品の理解はできますが、原作に当たりながら具体的に読んでいくことで文学を読む醍醐味を味わっていただきたいと考えます。

＜講義概要＞
現代アイルランド文学の小説、詩、演劇について、概要をお話しした後で、ジェイムズ・ジョイスの作品を読んでいきます。
「ダブリンの市民」（本年度は「姉妹」、「グレイス」の予定）、「ユリシーズ」（本年度は第９挿話）「フィネガンズ・ウエイク」（本年度は I −１）そして新たに「若い芸術家の肖像」（第１部）ダブリン市民を除いてほとんど部分しか読めないのですが、ジョイスという作家の全体像の理解の助けになればと思います。

例年このほかにシェイマス・ヒーニー、ミホール・オシールの詩作品を扱えればと考えています。

＜各回の予定＞
第１回　現代アイルランド文学の概観とジェイムズ・ジョイスの紹介と位置づけ。
第２回　「ダブリンの市民」の「姉妹」の読み。
第３回　「ダブリンの市民」の「グレイス」の読み。
第４回　「若い芸術家の肖像」の読み。
第５回　「ユリシーズ」の概説と具体的な読み（１）（第９挿話、図書館のシーン、シェイクスピア論）
第６回　「ユリシーズ」の読み（２）と「フィネガンズ・ウエイク」の概説と読み（ I−１）（１）
第７回　「フィネガンズ・ウエイク」の読み（ I −１）（２）
第８回　シェイムス・ヒーニーの概説と作品の読み　ミホール・オシールの概説と作品の読み

＜ご受講に際して（持物、注意事項）＞
本講座では宿題がでます。

＜備考＞
資料配付

名前	清水　重夫
肩書き	早稲田大学名誉教授
プロフィール	－