大学公開講座のセカンドアカデミー

昨年度までに当講座で勉強した古代メソポタミア史の知識を踏まえて、本年度は特定の遺跡から出土した古アッシリア時代と古バビロニア時代の書簡の体系的な講読を通じて、当時の国際交易のあり方や市民階級の経済生活の実態をより詳細に考察します。


古代メソポタミア世界から出土する楔形文字資料のうち、もっともその理解が難しいといわれる「書簡」（邦訳はプリントして配付予定）を受講者とともに講読し、その分析を体系的に行なっていきます。
とりわけ、本年度は、前２千年紀前半の私的経済活動（「民間委託型経済体制」）で活躍したアッシリア商人（「キュルテペ文書」）やナディートゥム女神官（「シッパル文書」）が残した書簡類の講読を核にすえて、なるべく多くの資料から古代メソポタミア人たちの経済生活の実態を検証していきます。

参考図書
『歴史学の現在?古代オリエント』（山川出版社）（1,890円）前田徹他著


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名前	川崎　康司
肩書き	早稲田大学　文学部　講師
プロフィール	－