講座詳細情報
申し込み締切日:2012-09-28 / 宗教・哲学:その他教養:その他実用 / 学内講座コード:5021
心理学入門
- 開催日
- 9/29~12/8(土)
- 講座回数
- 20
- 時間
- 10:40~12:10
- 講座区分
- 通年
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 44,000円
- 定員
- -
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
「心理学的知」への関心がますます高まっています。この講座では基本的な心的機能の理解を深めるとともに、現代社会が直面する課題でその分析と積極的参加が求められている問題も取り上げ、みなさんと共に学んでいきます。
最初に現代心理学の動向を概観し(第1回)、順次、心のソフトウェアとしての基本的な認知機能(第2~3回)、乳幼児期から老年期にいたる生涯発達の心理的特徴(第4~7回)、現代社会が直面する犯罪への心理学的アプローチ(第8~10回)、現代の精神病理と心理学的援助(第11~14回)、複雑な社会的環境における人のダイナミックな行動(第15~18回)の講義とつづき、最後に、認知科学の視点から心をめぐる隣接領域の研究状況を解説しつつ、全体のまとめを行います(第19~20回)。
【1】4/14
現代心理学の動向
西本武彦 早稲田大学教授
現代の心理学は広く、深くさまざまな領域に分化しつつあります。19世紀以来の伝統的領域を超えて、隣接領域である脳神経科学、進化論、コンピュータサイエンス、言語学などを抜きにしてももはや現代の心理学を語ることはできません。拡大する現代心理学領域の全体像を歴史的経緯や学会動向をまじえながら紹介し、心を研究する科学としての心理学の置かれた立場を解説します。
・イントロダクション(本講座の目標と概要)・現代心理学の動向?心理学トピックス
【2】4/21 【3】 4/28
知覚・認知・記憶
宮脇 郁 早稲田大学講師
認知心理学とは、記憶、思考、知覚、言語など、人間や動物の知的機能を研究する分野です。本講ではこの中からいくつかのトピックを取り上げ、関連領域である神経科学などの知見も取り入れながら講義します。まず記憶のしくみについて学ぶことを通して、認知心理学がどのような分野か説明します。次に、認知心理学の中でも日常生活とかかわりの深いトピックを紹介します。
第一回目 ・認知心理学とは ・記憶のしくみ
第二回目 ・認知心理学と日常生活
【4】5/12 【5】5/19 【6】5/26 【7】6/2
生涯発達
窪 龍子 実践女子大学教授
人間の心理は、乳児期から老年期に至るまで、生涯にわたって発達し続けます。幼児期に芽生える小さな自我は、その後の社会生活の中でもまれ、児童期の知的発達、青年期の新たな自我発見を経て、その人の心理的な中核になるまで育ちます。成人期には社会的役割を果たし、中年期には自らの生き方を見直し、やがて人生の集大成ともいうべき老年期を迎えます。各年代の心理的特徴を学び、現代社会が心理発達に及ぼす影響についても考えます。
第一回目 1.心理発達の意味 2.乳児期:愛着関係の成立 3.幼児期:第一反抗期と自己中心性 4.遊びの変化:遊び相手は親と兄弟姉妹
第二回目 1.児童期:仲間関係と遊びの変化、知的発達 2.思春期:心身の変化と第二反抗期 3.青年期:迷いの季節と自我の確立 4.ネット社会の及ぼす影響
第三回目 1.成人期:社会人になり親になる 2.中年期:危機を迎える、子離れと親離れ 3.地域社会の消滅
第四回目 1.女性のライフサイクルの多様性 2.老年期:知恵の深さ、感情は衰えない 3.一人世帯の老人の増加、世代間の断絶
【8】6/9 【9】6/16 【10】6/23
非行と犯罪
藤野京子 早稲田大学教授
まず、犯罪の加害者個々の心理の解明に当たって、家庭環境、生育歴、様々な心理検査結果など多面的な情報を網羅して行っていることに関して事例を挙げて学ぶと同時に、犯罪者個々の改善更生を図っていくための手立てについて考えます。つづいて、犯罪の被害者や被害者遺族の心理について、ストレス反応、二次被害などの概念を交えながら解説し、被害者や被害者遺族のニーズに合致した支援のあり方を考えます。
第一回目 加害者の心理
・家庭環境を調べることの重要性・生育歴を調べることの重要性
・各種心理検査からわかること(質問紙のみならず投影法から得られる情報を含む)
第二回目 加害者への処遇
・逮捕以降の心の経過・少年院での処遇システム・少年院での処遇例
・在宅での処遇
第三回目 被害者・被害者遺族の心理
・被害を受けた当初の反応・その後の経過・有用とされている心理療法
・その他の支援・被害のダメージの大きさの個人差
【11】9/29 【12】10/6 【13】10/13 【14】10/20
心の病気・心理療法
八尋華那雄 中京大学教授
心の病気・心理療法というタイトルで4回の講義を行います。普通は通年の授業で行う内容なので、簡単にせざるを得ませんが、ここでは主に心理学的援助が可能な軽度の心理的障害にはどのようなものがあるかを解説し、続いて心理療法の中でも中心的な精神分析、行動療法、人間学的心理学の考え方と援助法について講義します。
第一回目 臨床心理学とは アセスメントと心理的援助
第二回目 力動的(精神分析的)アプローチ
第三回目 人間学的アプローチ
第四回目 行動理論的アプローチ
【15】10/27 【16】11/10 【17】11/17 【18】11/24
社会と行動
大井晴策 立正大学特任教授
人間は社会という枠の中で生活し、他者との相互関係の中で、お互いに影響しあいながら生きています。したがって、人間の行動を理解していくためには、個人的レベルでとらえるだけでなく、社会という枠の中でとらえていく必要があります。そこで、相互に作用しあう過程で人はどのように感じ、どのように考え、どのように行動していくかということを、社会的認知、自己、対人関係と対人行動、集団行動という観点から理解していきます。
第一回目 社会的認知
・印象形成・スキーマ・帰属過程
第二回目 自己
・自己概念と行動・自己意識・自己呈示と自己開示
第三回目 対人関係と対人行動
・対人魅力・対人コミュニケーション・援助と攻撃
第四回目 集団行動
・集団の特性・集団圧力と同調行動・社会的勢力とリーダーシップ
・集団意思決定
【19】12/1 【20】12/8
認知科学 まとめ
西本武彦 早稲田大学教授
認知科学の視点から、進化と神経科学、そして高次の心の働きである言葉について最近の研究動向を紹介するとともに、心とコンピュータサイエンスとの関わりについても考えます。最後に本講座のまとめを行います。
第一回目 進化と神経科学の視点
・ヒトの進化と脳化・神経科学・意識と無意識
第二回目 心と言葉、コンピュータサイエンス
・知識表現と言語・認知言語学・言語と思考・文化・人工知能・知的ロボット研究・まとめ
最初に現代心理学の動向を概観し(第1回)、順次、心のソフトウェアとしての基本的な認知機能(第2~3回)、乳幼児期から老年期にいたる生涯発達の心理的特徴(第4~7回)、現代社会が直面する犯罪への心理学的アプローチ(第8~10回)、現代の精神病理と心理学的援助(第11~14回)、複雑な社会的環境における人のダイナミックな行動(第15~18回)の講義とつづき、最後に、認知科学の視点から心をめぐる隣接領域の研究状況を解説しつつ、全体のまとめを行います(第19~20回)。
【1】4/14
現代心理学の動向
西本武彦 早稲田大学教授
現代の心理学は広く、深くさまざまな領域に分化しつつあります。19世紀以来の伝統的領域を超えて、隣接領域である脳神経科学、進化論、コンピュータサイエンス、言語学などを抜きにしてももはや現代の心理学を語ることはできません。拡大する現代心理学領域の全体像を歴史的経緯や学会動向をまじえながら紹介し、心を研究する科学としての心理学の置かれた立場を解説します。
・イントロダクション(本講座の目標と概要)・現代心理学の動向?心理学トピックス
【2】4/21 【3】 4/28
知覚・認知・記憶
宮脇 郁 早稲田大学講師
認知心理学とは、記憶、思考、知覚、言語など、人間や動物の知的機能を研究する分野です。本講ではこの中からいくつかのトピックを取り上げ、関連領域である神経科学などの知見も取り入れながら講義します。まず記憶のしくみについて学ぶことを通して、認知心理学がどのような分野か説明します。次に、認知心理学の中でも日常生活とかかわりの深いトピックを紹介します。
第一回目 ・認知心理学とは ・記憶のしくみ
第二回目 ・認知心理学と日常生活
【4】5/12 【5】5/19 【6】5/26 【7】6/2
生涯発達
窪 龍子 実践女子大学教授
人間の心理は、乳児期から老年期に至るまで、生涯にわたって発達し続けます。幼児期に芽生える小さな自我は、その後の社会生活の中でもまれ、児童期の知的発達、青年期の新たな自我発見を経て、その人の心理的な中核になるまで育ちます。成人期には社会的役割を果たし、中年期には自らの生き方を見直し、やがて人生の集大成ともいうべき老年期を迎えます。各年代の心理的特徴を学び、現代社会が心理発達に及ぼす影響についても考えます。
第一回目 1.心理発達の意味 2.乳児期:愛着関係の成立 3.幼児期:第一反抗期と自己中心性 4.遊びの変化:遊び相手は親と兄弟姉妹
第二回目 1.児童期:仲間関係と遊びの変化、知的発達 2.思春期:心身の変化と第二反抗期 3.青年期:迷いの季節と自我の確立 4.ネット社会の及ぼす影響
第三回目 1.成人期:社会人になり親になる 2.中年期:危機を迎える、子離れと親離れ 3.地域社会の消滅
第四回目 1.女性のライフサイクルの多様性 2.老年期:知恵の深さ、感情は衰えない 3.一人世帯の老人の増加、世代間の断絶
【8】6/9 【9】6/16 【10】6/23
非行と犯罪
藤野京子 早稲田大学教授
まず、犯罪の加害者個々の心理の解明に当たって、家庭環境、生育歴、様々な心理検査結果など多面的な情報を網羅して行っていることに関して事例を挙げて学ぶと同時に、犯罪者個々の改善更生を図っていくための手立てについて考えます。つづいて、犯罪の被害者や被害者遺族の心理について、ストレス反応、二次被害などの概念を交えながら解説し、被害者や被害者遺族のニーズに合致した支援のあり方を考えます。
第一回目 加害者の心理
・家庭環境を調べることの重要性・生育歴を調べることの重要性
・各種心理検査からわかること(質問紙のみならず投影法から得られる情報を含む)
第二回目 加害者への処遇
・逮捕以降の心の経過・少年院での処遇システム・少年院での処遇例
・在宅での処遇
第三回目 被害者・被害者遺族の心理
・被害を受けた当初の反応・その後の経過・有用とされている心理療法
・その他の支援・被害のダメージの大きさの個人差
【11】9/29 【12】10/6 【13】10/13 【14】10/20
心の病気・心理療法
八尋華那雄 中京大学教授
心の病気・心理療法というタイトルで4回の講義を行います。普通は通年の授業で行う内容なので、簡単にせざるを得ませんが、ここでは主に心理学的援助が可能な軽度の心理的障害にはどのようなものがあるかを解説し、続いて心理療法の中でも中心的な精神分析、行動療法、人間学的心理学の考え方と援助法について講義します。
第一回目 臨床心理学とは アセスメントと心理的援助
第二回目 力動的(精神分析的)アプローチ
第三回目 人間学的アプローチ
第四回目 行動理論的アプローチ
【15】10/27 【16】11/10 【17】11/17 【18】11/24
社会と行動
大井晴策 立正大学特任教授
人間は社会という枠の中で生活し、他者との相互関係の中で、お互いに影響しあいながら生きています。したがって、人間の行動を理解していくためには、個人的レベルでとらえるだけでなく、社会という枠の中でとらえていく必要があります。そこで、相互に作用しあう過程で人はどのように感じ、どのように考え、どのように行動していくかということを、社会的認知、自己、対人関係と対人行動、集団行動という観点から理解していきます。
第一回目 社会的認知
・印象形成・スキーマ・帰属過程
第二回目 自己
・自己概念と行動・自己意識・自己呈示と自己開示
第三回目 対人関係と対人行動
・対人魅力・対人コミュニケーション・援助と攻撃
第四回目 集団行動
・集団の特性・集団圧力と同調行動・社会的勢力とリーダーシップ
・集団意思決定
【19】12/1 【20】12/8
認知科学 まとめ
西本武彦 早稲田大学教授
認知科学の視点から、進化と神経科学、そして高次の心の働きである言葉について最近の研究動向を紹介するとともに、心とコンピュータサイエンスとの関わりについても考えます。最後に本講座のまとめを行います。
第一回目 進化と神経科学の視点
・ヒトの進化と脳化・神経科学・意識と無意識
第二回目 心と言葉、コンピュータサイエンス
・知識表現と言語・認知言語学・言語と思考・文化・人工知能・知的ロボット研究・まとめ
備考
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