講座詳細情報
申し込み締切日:2012-09-28 / 芸術・文化:音楽:その他教養 / 学内講座コード:4037
モーツァルト理解から音楽鑑賞の深化へ―協奏曲の構成と宗教曲の宇宙性を手がかりに―
- 開催日
- 9/29~12/8(土)
- 講座回数
- 20
- 時間
- 14:45~16:15
- 講座区分
- 通年
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 44,000円
- 定員
- -
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
クラシック音楽の名作を鑑賞しながら、芸術音楽の深い味わいを体験するのが目的です。
今年度はモーツァルトの作品を中心に、聴き方の技術を具体的に深めます。モーツァルトは自らの協奏曲について次のような趣旨のことを書きました。「ここそこに、音楽通の人だけが満足できる箇所もありますが、通でない人でも、なぜかわからずに、きっと満足できるものです。」…すると私たちは思います。
ぜひ〈音楽通〉としてそのような箇所を〈聴く技術を極め〉、真に〈わかって〉満足に至りたいと。…それが、ご一緒に今あらためてモーツァルトの創作の足跡を辿り諸名作の体験を行なう目標です。
モーツァルトの主に二つのジャンルを取り上げます。器楽曲からは協奏曲、声楽曲からは宗教曲です。これらは両方とも筆者が詳細に各曲を分析し結果を学会や著書等で発表し、また国内外で本格的な演奏を行ない、十分な資料と責任を持ってお話できるジャンルです。
協奏曲ではピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲はじめ各種楽器のための主な協奏作品の魅力を確かめ、各楽章の内部がどのような構成になっているか、実際に曲を聴きながら流れを追跡します。特に終楽章は大変ユニークな構成になっていて、響きを味わいつつこれを理解できればモーツァルトの器楽作品全体の鑑賞に大いに役立つはずです。
宗教曲では、このジャンルの代表的な作品、《戴冠ミサ曲》《ハ短調大ミサ曲》《アヴェ・ヴェルム・コルプス》《レクイエム》などを取り上げ、テキスト(歌詞)の意味内容と音楽表現との関係をていねいに理解して、神童の音楽美の魅惑の先にある真剣な宇宙的表現の様相をクローズアップします。モーツァルトのイメージがかなり変わることでしょう。
なお、交響曲やオペラなど他ジャンル曲や、他作曲家の作品にも必要に応じて触れ、モーツァルト曲全般から他音楽家の作品への理解の発展の可能性を探ります。
また、今秋にはウィーン、ザルツブルクにモーツァルトやシューベルトの足跡を辿るトラベルスタディを計画しております。
-
今年度はモーツァルトの作品を中心に、聴き方の技術を具体的に深めます。モーツァルトは自らの協奏曲について次のような趣旨のことを書きました。「ここそこに、音楽通の人だけが満足できる箇所もありますが、通でない人でも、なぜかわからずに、きっと満足できるものです。」…すると私たちは思います。
ぜひ〈音楽通〉としてそのような箇所を〈聴く技術を極め〉、真に〈わかって〉満足に至りたいと。…それが、ご一緒に今あらためてモーツァルトの創作の足跡を辿り諸名作の体験を行なう目標です。
モーツァルトの主に二つのジャンルを取り上げます。器楽曲からは協奏曲、声楽曲からは宗教曲です。これらは両方とも筆者が詳細に各曲を分析し結果を学会や著書等で発表し、また国内外で本格的な演奏を行ない、十分な資料と責任を持ってお話できるジャンルです。
協奏曲ではピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲はじめ各種楽器のための主な協奏作品の魅力を確かめ、各楽章の内部がどのような構成になっているか、実際に曲を聴きながら流れを追跡します。特に終楽章は大変ユニークな構成になっていて、響きを味わいつつこれを理解できればモーツァルトの器楽作品全体の鑑賞に大いに役立つはずです。
宗教曲では、このジャンルの代表的な作品、《戴冠ミサ曲》《ハ短調大ミサ曲》《アヴェ・ヴェルム・コルプス》《レクイエム》などを取り上げ、テキスト(歌詞)の意味内容と音楽表現との関係をていねいに理解して、神童の音楽美の魅惑の先にある真剣な宇宙的表現の様相をクローズアップします。モーツァルトのイメージがかなり変わることでしょう。
なお、交響曲やオペラなど他ジャンル曲や、他作曲家の作品にも必要に応じて触れ、モーツァルト曲全般から他音楽家の作品への理解の発展の可能性を探ります。
また、今秋にはウィーン、ザルツブルクにモーツァルトやシューベルトの足跡を辿るトラベルスタディを計画しております。
-
備考
-
講師陣
名前 | 茂木 一衞 |
---|---|
肩書き | 横浜国立大学 教授 |
プロフィール | - |