大学公開講座のセカンドアカデミー

1979年の旧ソ連軍侵攻を発端とするアフガニスタンの悲劇は今も続いています。毎日報道されるアフガニスタンはテロや暴動で荒廃し、私たちはここに輝かしい歴史と文化があったことを忘れかけています。一日も早い平和を願いながら、今年はアフガニスタンの芸術を取り上げたいと思います。

今は叶わないこの地への旅ですが、講師が70年代に訪れた際の写真などを含めた多くの画像を用い、画像上のアフガニスタン旅行でこの地の多くの芸術と巡り合いましょう。


2009年度に一部取り上げたアフガニスタンを、今年はさらに幅広く取り上げ、現在までに発掘調査された先史時代から紀元後10世紀頃までの各遺跡や遺宝をその背景とともにゆっくり分かりやすく解説していきます。

バクトリアのギリシア遺跡アイ・ハヌム、クシャーン朝の東西貿易の証べグラム遺跡、そしてバーミヤン大仏と石窟群、カクラク、ショトラック、ハッダ、フォンドキスタンなどの代表的な仏教遺跡、そして周囲の隠れた遺跡なども取り上げ、シルクロードの十字路といわれたアフガニスタンの芸術をもう一度じっくり見直してみたいと思います。

なお、今年開催されるシルクロード関係の美術展の見どころを画像とともに随時紹介していきたいと思います。



参考図書

『シルクロード美術鑑賞への誘い』（芙蓉書房出版　2,940円）

（ISBN：978-4-8295-0401-7）


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名前	松平　美和子
肩書き	成蹊大学、駒澤大学 講師
プロフィール	－