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講座詳細情報

申し込み締切日:2012-09-28 / 世界史 / 学内講座コード:3001

考古学入門1―日本とその周辺、マヤ、エジプトまでの考古学の最前線―

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
9/29~12/8(土)
講座回数
20
時間
13:00~14:30
講座区分
通年 
入学金
8,000円
受講料
44,000円
定員
 - 
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

考古学に興味をお持ちの方を対象に、その分野のエキスパートである講師陣から入門的な授業をしていただき、幅広い知識を身につけていただきます。

世界の考古学の主要な領域を網羅しておりますので、世界の最先端の知識や発見を楽しんでいただきたいと思います。


「考古学とはどういう学問か」という問いかけからスタートし、日本の原始文化(旧石器時代、縄文時代)、弥生・古墳時代などを概観し、さらに外国の事例としてエジプト、マヤ文明について講義をいたします。

20回の授業を通じて、最先端の知識や考え方を吸収していただければと思います。

あわせて、悠久な人類の歴史の中で、原始から文明にいたる経路を探り当てていただければと思います。


【1】【2】考古学とは何だろう

菊池徹夫 早稲田大学名誉教授

考古学って何だろう?

考古学は遺跡発掘の他にどんな研究をするのだろう?

考古学を学ぶことにどんな意味があるのだろう?

第1回目はまずこうした最も基本的なことを考えてみます。これらは世界のどんな地域の考古学を考えるにも大事なテーマです。

第2回目は、遺跡・遺物といった考古学の基礎資料と理化学的な年代測定法を含む方法論について、また、考古学の歴史についても、時間の許す限り触れてみたいと思っています。これから学ぶ日本各地や海外の調査効果の話を、誤りなく、より深く理解するために必要なのです。



【3】【4】旧石器の考古学

長潤一 早稲田大学教授

第3回目は、氷期の日本列島の古環境(海岸線、植生、動物相)などを概観し、列島の後期旧石器時代前半期について解説する。前半期の遺跡は、刃部磨製石斧、環状ブロック群、陥穴猟など周辺大陸にも見られない独自性を持つ。こうした遺跡や石器群について説明してみたい。

第4回目は、打製石器の製作技術(直接打法、間接打法、押圧剥離)について概説する。また最寒冷期である後期旧石器時代後半期から、急激に温暖化する縄文時代開始期までの石器群について解説する。後半期以降、列島各地の生態系に対応して石器群の地域性が顕著となるので、具体的に紹介したい。さらに石器群を分析する手法について説明する。



【5】【6】縄文時代の考古学

高橋龍三郎 早稲田大学教授

第5回目は、縄文時代研究で、現在最もホットなテーマになっている「世界最古の土器・縄文土器の発生」について、それを解りやすく解説いたします。スライドやプリントを遣いながら世界との比較を通じて、なぜ日本に古く土器文化が形成されたかについて考えます。

第6回目は、縄文時代には、ヒスイや琥珀、黒曜石などの特産品が広域に交易されました。それらの交易品の内容と交換の実態について考古資料から解き明かします。



【7】【8】弥生時代の考古学

岡内三眞 早稲田大学教授/早大シルクロード調査研究所所長

第7回 弥生時代の開始と発展:採集、狩猟の縄文社会から稲作を中心にした農耕の開始、青銅器など金属器の導入から始まる弥生時代の日本をさぐる。

第8回 弥生からの古墳への展開:弥生農耕の進展にともなって人々が集住し、地域社会がまとまり拠点となる集落が誕生する。水や土地などをめぐって争い、社会に階層差が生じてくる。地域にも有力な集落と従属的な集落が生まれる。



【9】【10】古墳時代の考古学

城倉正祥 早稲田大学専任講師

前方後円墳という列島独自の「かたち」の墳墓が象徴する時代を、古墳時代と呼ぶ。日本列島が畿内地域を中心として、「初期国家」の体裁を整え、朝鮮半島・中国大陸の国々と盛んな国際交流によって、東アジア史の表舞台に登場する時期である。

第9回講義では、前方後円墳の誕生と古墳時代の始まりについて、中国との関係を中心として論じる。

第10回講義では、中国南朝の王朝と交渉をもった倭の五王と6世紀を代表する大王:継体天皇に注目して論じる。東アジア世界の中で、倭王権はいかに国内をまとめ対外交渉を進めたのか。



【11】【12】北辺と南島の考古学

菊池徹夫 早稲田大学名誉教授

日本に考古学について学んできた皆さんと、本州中央の先史・古代文化の外側にあって、それとは異なった独特の歴史変遷を遂げた列島の北と南の文化について見ていきます。教科書に書かれなかったもう一つの日本史です。

第11回目は北辺、すなわち東北北部、北海道を中心とした北日本考古学です。続縄文文化、擦文文化、オホーツク文化、アイヌ文化などについて触れます。

第12回目は南島、すなわち琉球列島を中心とする南日本の考古学とその成果を概観します。そして、北日本と南日本の歴史を比較考古学的に考え、日本考古学や日本史に持つ意味を考えてみます。



【13】【14】【15】【16】マヤの考古学

寺崎秀一郎 早稲田大学教授、早大比較考古学研究所所長

第13回 古代マヤ文明入門:現在の中央アメリカ、熱帯雨林を中心とした地域に生まれた古代マヤ文明についての概略について解説します。特に四大文明に代表される旧世界の諸文明との違いは、私たち人類社会の培ってきた文化の多様性という点ばかりではなく、現代社会のとらえ方という点でも受講生のみなさん自身が考える契機となることを期待しています。

第14回 究極の石器時代:古代マヤ文明は、技術としては停滞した石器時代でした。その石器時代の技術で、どうやって密林の中に高さが70メートルを超えるような巨大な神殿を擁する都市を造ったのでしょうか。あるいは、不思議な造形をした土器など、古代マヤ人の物質文化の豊かさについて見ていくことにします。

第15回 古代の知恵:精緻な暦や複雑な文字体系など、古代マヤ人の「知」には驚かされることばかりです。現在までに多くの先人の努力によって、謎に包まれていた古代マヤ人の「知」の姿が明らかになってきました。ここでは、考古学や碑文解読学の歴史をたどりながら、暦の読み方や文字の解読の初歩について解説します。

第16回 血の儀式:古代マヤでは、人間の血を必要とした儀式がおこなわれていました。現代の私たちから見れば、残酷とも思われる儀式(たとえば、自己供儀や生贄など)はどのような文化的な背景があったのでしょうか。図像や神話をもとに解説します。マヤの神話である『ポポル・ヴフ』(中公文庫)を事前に読んでおくことをお薦めします。



【17】【18】【19】【20】エジプトの考古学

近藤二郎 早稲田大学教授、早大エジプト学研究所所長

第17回 ピラミッドの考古学:古代エジプトのピラミッドが、どのようにして誕生し、そして発展していったのか、ピラミッドの意味はどのようなものであったのかについて説明します。ピラミッドの構造、ピラミッドの建造の秘密にも言及します。

第18回 王家の谷の考古学:古代エジプト新王国時代の王たちの岩窟墓が造営された王家の谷について解説していきます。王家の谷はどのようにして作られたのか。王家の谷の位置や王墓の構造、そして諸王のミイラについても言及します。

第19回 最新エジプト考古学:エジプトでは現在どのような発掘調査が実施されているのか。また早稲田大学のエジプト調査の歴史と現況に関しても説明していきます。最近のエジプト考古学上の発見についても紹介していきたいと思います。

第20回 エジプトにおける文化財の保存と活用:発掘だけではなく今日の考古学では、遺跡や遺物の保存と活用が極めて重要な命題です。現在、エジプトで実施されている遺跡の保存修復作業の現状と問題点に関して紹介していきます。

備考

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