大学公開講座のセカンドアカデミー

「生きている」事実はだれにとっても「あたりまえのこと」ですが、多くの人が「生きること」に悩み苦しんでいることをみますと、それほど単純明快なことではないようです。

講義ではこの「あたりまえのこと」がどのように成り立っているのかという哲学的問題を、現代の具体的諸問題を通して探求していきたいと思います。


グローバル化の進展にともない、現代社会は急激に変化している。かつてだれもが「常識」として受け入れていた感覚が、もはや通用しなくなっている。社会構造の変化によって、これまでの「正義」の感覚、「公平」の感覚、「幸福」の感覚が変化している。

本講座では、現在揺らぎ始めている「正義とは、公平とは、幸福とは、何か」の問題を、これまでの哲学はどのように論じてきたのかを手がかりにしながら、「格差」などの現代の諸問題を考えてみる。


※予告なく変更する場合もございます。



第　１回　はじめに

第　２回　正議論の始元

第　３回　社会契約としての正義

第　４回　理性による正義の確立

第　５回　共通感覚としての正義

第　６回　功利主義と功利主義批判

第　７回　市場と正義

第　８回　市場と正義

第　９回　「公正としての正義」批判

第１０回　まとめ

哲学の基礎的知識を身に着けておいてください。

名前	八田　隆司
肩書き	明治大学 経営学部 教授
プロフィール	－