大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
Tokyo シアター&レクチャーシリーズは、文化都市Tokyoの魅力ある劇場を楽しむ講座です。新国立劇場は、オペラ、バレエ、ダンス、演劇の現代舞台芸術のための国内唯一の国立劇場として、1997年開場以来、現在まで、世界水準の公演を国内外で上演してきました。
19世紀フランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの戯曲『王は愉しむ』に基づく『リゴレット』は中期ヴェルディを代表するオペラ。「女心の歌」「慕わしい人の名は」「悪魔め、鬼め!」など数々の名アリアに彩られた、音楽的には華やかな作品ですが、物語は、道化師リゴレットが愛する娘ジルダを誘拐されたうえ、結果的に自分の過ちによって彼女を死に至らしめるという暗い悲劇であり、この二つの側面のコントラストが本作の発する一種異様な活力の源となっています。1832年に初演されるやいなや翌日には上演禁止となったユーゴーの問題作を、ヴェルディは台本作家ピアーヴェとともに巧みに改変してオペラ化、1851年3月11日にヴェネツィアのフェニーチェ劇場で行われた初演は大成功を収めました。
本講座は来る6月に新国立劇場で行われる『リゴレット』(新制作。エミリオ・サージ演出)の公演に合わせて開催されます。全3回の内容は以下の通りです。まず、本作の初演までの経緯を解説したうえで、あらすじや見どころ・聴きどころを御紹介します(第1回)。続いて「『リゴレット』と女性たち」と題し、初演当時の女性観客の反応にも触れつつ、本作の様々な演出で描かれたジルダの女性像を検討します(第2回)。そして公演鑑賞後、合評会という形で今回の公演について議論しながら、この傑作オペラの魅力をさらに掘り下げていきたいと思います。

※本講座は、新国立劇場の協力により実施するものです。

※電話申し込みのみ【TEL:03-3288-1050(飯田橋キャンパス)】
※申込期限:2023年5月1日(月)17:00
※上記申込期限以降はキャンセル不可(公演チケット予約のため)

【講座スケジュール】
第1回 05-19 18:30～20:00
第2回 05-26 18:30～20:00
第3回 06-09 18:30～20:00

※この講座を申し込まれる方は、同時に下記の公演鑑賞申し込みとなります。
※受講料7，500円のほかに、別途、下記の公演鑑賞のチケット代が必要です。
※チケット代は、必ず5月19日(金)の講座初日の受付時にお支払いください。
(お支払いは現金のみ/お釣りがないようにご用意ください)

◆公演鑑賞◆
日程:2023年6月3日(土)14時00分開演
演目:ヴェルディ「リゴレット」
会場:新国立劇場オペラパレス
チケット料金:A席 19，000円(団体割引料金)2階席
B席 13，000円(団体割引料金)3階席
C席 7，900円(団体割引料金)4階席
※講座お申込みの際にチケットの席種をご指定ください。
座席位置は指定できません。
※公演日は各自ご自由に鑑賞してください。

単位数：1単位

※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。

お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	新田 孝行
肩書き	東京都立大学 非常勤講師、慶應義塾大学 非常勤講師
プロフィール	オペラ・映画研究。パリ第3大学映画視聴覚研究所客員研究員を経て現職。早稲田大学オペラ/音楽劇研究所招聘研究員。主な著作に『オペラ/音楽劇研究の現在 創造と伝播のダイナミズム』(共著、水声社、2021年)、『芸術のリノベーション オペラ・文学・映画』(共著、中央大学出版部、2020年)、『キーワードで読むオペラ/音楽劇 研究ハンドブック』(項目執筆、アルテスパブリッシング、2017年)など。