大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
東京都美術館は「アートへの入口」として、誰もが気軽に訪れることができ、「創造と共生の場」となり、「心のゆたかさの拠り所」となることをミッション(使命)に掲げています。世界の名画や現代作家の作品に出会うことができるだけでなく、子どもから大人までが楽しめるさまざまなプログラムが用意され、人と作品、人と人の対話によるコミュニケーション活動にも参加することができます。そんな東京都美術館をもっと身近に感じてもらうため、2020年度より展覧会の担当学芸員による講座シリーズを開始しました。

2021年夏から秋に開催される「Walls & Bridges 世界にふれる、世界を生きる」(7月22日～10月9日)では、「記憶と想像/創造」をキーワードに、自らを取り巻く「障壁」を、展望を可能にする「橋」へと変え得たつくり手を取り上げ、アートのもつ根源的な力について思いを巡らす場をつくりたいとの思いから企画されました。

第1回では83歳から99歳まで老人ホームで由布院の風景を描き続けた東勝吉と、ダム建設のため水没が決定した岐阜県徳山村を還暦を過ぎてから28年間に渡り撮影した農家の主婦 増山たづ子を紹介、第2回では信仰を支えに強い精神性の滲んだ彫刻と絵画を手がけたシルヴィア・ミニオ=パルウエルロ・保田、強制収容所での日々を経て圧倒的存在感を持つ彫刻を残したズビニェク・セカル、「日記映画」と呼ばれる実験映画の旗手であったジョナス・メカスの作品などを紹介します。

本展のテーマである、生きるよすがとしてのアートの深い魅了にふれていただくため、本展担当学芸員が詳しく解説します。

【講座スケジュール】
第1回 08／12 18:30～20:00
第2回 08／19 18:30～20:00

単位数：1単位

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	中原 淳行
肩書き	公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館 事業係長、学芸員
プロフィール	2013年より現職。これまで担当した展覧会は、「メトロポリタン美術館展 大地、海、空―4000年の美への旅」(2012年)、「楽園としての芸術」展(2014年)など。