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申し込み締切日:2021-06-07 / 日本史 / 学内講座コード:”2111Z101

縄文時代って、本当はどんな時代だったのか?

主催:東京都立大学オープンユニバーシティ東京都立大学 オンライン講座(東京都)]
問合せ先
東京都公立大学法人 東京都立大学
東京都立大学オープンユニバーシティ
TEL: 03-3288-1050
FAX: 03-3264-1863
https://www.ou.tmu.ac.jp/web/
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-5-1東京区政会館3階
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開催日
6月8日(火)
講座回数
1回
時間
18:30~20:30
講座区分
1回もの 
入学金
 - 
受講料
1,000円
定員
50
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
縄文時代って、本当はどんな時代だったのか?

歴史の教科書の最初の方に出てくる縄文時代。見開き二ページほどの中に、縄文時代とはどのような時代だったのか説明がされています。
たとえば、今から12,000年~2,300年ほど前の時代で、現在とほぼ同じ自然環境であった。食料採取の経済段階で、縄文土器を使用していた。基本的には20~30人程度の集団で生活し、統率者はいても身分の上下関係や貧富の差はない平等な社会であった。土偶や石棒、屈葬や抜歯に見られるように呪術が発達した。
これが、おそらく多くの人々が持っている縄文時代のイメージでしょう。ですがこれは、みんな1980年代までの縄文時代のイメージです。間違いではないけど、古いんですね。
また、昨今ちょっとした縄文ブームが起こっています。2018年に東京国立博物館で行われた特別展「縄文 1万年の美の鼓動」は35万人もの入館者を集め、これと連動して縄文時代関連の書籍や雑誌が多数刊行されたほか、縄文土器や土偶をモチーフにしたTシャツや文具など、多くの縄文グッズも販売されました。またその少し前から、何かスピリチュアルなもの、アナクロなもの、アンシンメトリカルなもの、エコロジカルなもの、自然志向のもの、そのようなものを形容する言葉として縄文を頭に付けて、「縄文○○」と呼ぶ、現代版「縄文文化」も数多く見られるようになりました。このような動向を、縄文時代・文化が学術的な領域を超えて一般化したものとして喜ぶ向きもあります。しかし、そこで語られる縄文時代像の中には、研究者から見て必ずしも考古学的事実に即したものではなく、思わず眉をひそめるようなものもあります。人は見たい歴史を見るのです。
現在の考古学の最前線では、これとは全く異なった縄文時代像が語られています。たとえば縄文時代は16500年前の氷期(氷河期)から始まったとか。縄文時代にもマメ類を中心とした農耕?があったとか。平等な社会と言われていた縄文社会にも、どうやら暴力沙汰や身分・階層があったらしいとか。縄文時代も決して楽園やユートピアではありませんでした。とても教科書見開き二ページほどの中に収まるものではありません。
今回の講座では、最新の研究成果に基づく新しい縄文時代像について、皆さんにお話しようと思います。

【講座スケジュール】
第1回 06-08 18:30~20:30

備考

※高校生の参加は無料です。
※高校生は専用ページからお申し込みください

単位数:0単位

講師陣

名前 山田 康弘
肩書き 東京都立大学人文社会学部 教授
プロフィール 1967年東京都生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科中退。博士(文学)。熊本大学助手、土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム学芸員、島根大学教授、国立歴史民俗博物館教授を経て、現在は東京都立大学人文社会学部教授。専門は先史学。著書に『人骨出土例にみる縄文の墓制と社会』(同成社)、『老人と子供の考古学』(吉川弘文館)、『つくられた縄文時代』(新潮選書)、『縄文人の死生観』(角川ソフィア文庫)、『縄文人がぼくの家にやってきたら!?』(実業之日本社)、『縄文時代の歴史』(講談社現代新書)がある。
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