大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
東京都美術館は「アートへの入口」として、誰もが気軽に訪れることができ、「創造と共生の場」となり、「心のゆたかさの拠り所」となることをミッション(使命)に掲げています。世界の名画や現代作家の作品に出会うことができるだけでなく、子どもから大人までが楽しめるさまざまなプログラムが用意され、人と作品、人と人の対話によるコミュニケーション活動にも参加することができます。そんな東京都美術館をもっと身近に感じてもらうため、2020年より展覧会の担当学芸員による講座シリーズを開始しました。

2021年4月から開催される「イサム・ノグチ 発見の道」展(会期:2021年4月24日～8月29日)は、20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチ(1904-1988)を紹介する展覧会です。日本人を父に、米国人を母に生まれたノグチは、彫刻家ブランクーシとの出会いから、自然と通底する抽象のフォルムが生み出す世界を、生涯を通じて追い求めました。本展では一人の彫刻家の創造の道行きをこれまでにない展示構成からご覧いただきます。講義では、ノグチの生涯をたどりながら、本展の見どころや代表的な作品について解説します。

●「イサム・ノグチ 発見の道」展のみどころ
・国内外から多数の大型作品を含む、およそ90件の作品が集結。「彫刻とは何か」を追求したノグチの前人未到といえる創造の軌跡を辿ります。
・光の彫刻「あかり」の150灯ものインスタレーションなど、3フロアの体感型展示を試みます。かつてない「ノグチ空間」の誕生となる予定です。
・ノグチ芸術の到達点・香川県牟礼のアトリエに残された石彫群が初めて東京へ来ます。牟礼に残された作品が、同所以外でまとめて展示されるのは今回が初めてのことになります。

【講座スケジュール】
第1回 05-07 19:00～20:30
第2回 05-14 19:00～20:30

単位数：1単位

名前	中原 淳行
肩書き	公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館 事業係長、学芸員
プロフィール	2013年より現職。これまで担当した展覧会は、「メトロポリタン美術館展 大地、海、空―4000年の美への旅」(2012年)、「楽園としての芸術」展(2014年)など。2021年開催予定の「Walls & Bridges 世界にふれる、世界を生きる」を準備中。