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講座詳細情報

申し込み締切日:2017-04-18 / 経営全般:スキル / 学内講座コード:17110002

上原と大友のマーケティング・ゼミナール ―農商工連携の真のあり方と企業活性化のための新しい資源を求めて―

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
4月26日(水)、 5月10日(水)、 5月24日(水)、 6月 7日(水)、 6月21日(水)、 7月 5日(水)、 7月19日(水)、 8月 2日(水)
講座回数
8回
時間
19:00~21:00
講座区分
前期 
入学金
3,000円
受講料
30,000円
定員
25
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
私たち消費者の日常の食生活に直接かかわるわが国の第1次産業(農林水産畜産業)は、その従事者が減少しているだけでなく、産出量産出額ともに減少傾向にあり、他方で海外からの食糧輸入に対する依存比率は年々上昇しています。単純に考えても第1次産業従事者の経済的な安定度や所得上昇が進むほど、その消費を支える各地域に散在する第3次産業(商業者やサービス業者)への経済的還流は活性化するはずですし、また自動車や家電、住宅などの製造業に代表されるような第2次産業への還流も増大するはずです。しかし現実は、半世紀にもわたって農業地域から都市部への人口流入が一方的に進み、それに伴って農業地域の経済的疲弊化も進む一方であったことは、皆さんも十分にご承知のことだと思います。まさに60年代、70年代のわが国の未曽有の経済成長とは、第2次・第3次産業が自らの利益のために第1次産業を手段化した現象であったと言っても過言ではないかもしれません。
食料自給率が下がれば下がる程、そうした国の社会的経済的基盤が脆弱なものにならざるを得ないことは、これまでの世界の国々の長い歴史を精査するまでもなく自明なことだと思います。国家的範囲内において、“社会的共通資本” という観点から見ても、第1次産業の充実化と市場規模拡大化は、地域産業の活性化の最も基盤となるべき課題なのであり、そこに第2・第3次産業が深く関わりながらその互いの活性化のために知恵を絞ることは、グローバルな世界で鎬を削る戦いに神経をすり減らすより、よほど経済的にも効果的ではるかに意義あるビジネスとなるのではないでしょうか。
今回のゼミナールでは、これまでの「第1次産業の非対称性的存在としての第2・第3次産業」という常識的なパラダイムをひっくり返し、第1次産業の活力回復のための対称的存在として、第2次・第3次産業との新しい関係図式をどのように創り上げていけばよいのかについて、受講生の皆さんとの活発なる議論を展開していきたいと思います。そこにこそわが国の将来の産業の活性化、延いては個々の企業の活性化に繋がるアイディアが見いだされるのではないでしょうか。国家間の政治的環境や為替変動等々といった個別企業の操作不可能な環境要因に影響されない安定的な経済活動の実現を目指すためにも、また第1次産業との新たな関係性の創造の中に、閉塞感漂う日本市場の再活性化を促す資源としての“切り札” を見つけ出すためにも。(上原征彦・大友純)


■ 議論課題提案者やテキストを参考にしながら受講生の皆さんとの議論を進めていきます。
■ テキストは上原征彦編著『農業経営~新時代を切り開くビジネスデザイン』(丸善出版、2015年)を使用します。なお、受講料には当文献代も含まれています。

【ジャンル】マーケティング
【講義レベル】応用~発展

■受講に際し、必ず入会と受講のご案内をご確認ください。

【講義概要】
第1回 4月26日(水) テーマ解題(大友純)
わが国の農業政策の現状と問題点(上原征彦)

第2回 5月10日(水) 農商工連携の現状と課題(中麻弥美氏)

第3回 5月24日(水) 植物工場の理論と実際(岡安晃一氏)

第4回 6月 7日(水) 農業と第2次産業の新しい関係図式を探る(小堺規行氏、瀬志本明氏)

第5回 6月21日(水) 水産業と第2・3次産業の新しい関係図式を探る(松田良大氏)

第6回 7月 5日(水) 林業と第2・3次産業の新しい関係図式を探る(鎌田真悟氏)

第7回 7月19日(水) 畜産業と第2・3次産業の新しい関係図式を探る(上原征彦)

第8回 8月 2日(水) 第1・2・3次産業間の関係図式に関する新展開(まとめ)

備考

【教材】
上原征彦編著『農業経営~新時代を切り開くビジネスデザイン』(丸善出版、2015年)
※教材は受講料に含まれています。
※20cm以上の定規をご持参下さい。

講師陣

名前 大友 純
肩書き 明治大学商学部教授
プロフィール 明治大学大学院商学研究科博士後期課程退学。専門はマーケティング戦略論、広告論。食品・化学・自動車・機械メーカーや小売店等の大手企業で経営実務・マーケティング戦略の研修指導を数多く手がける他、中小企業経営、地域商業活性化に関する指導も続けている。明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科兼担教授。
名前 上原 征彦
肩書き 元明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授
プロフィール 昭和女子大学現代ビジネス研究所 特命教授。
1968年東京大学経済学部卒業。日本勧業銀行、財団法人流通経済研究所、明治学院大学教授、明治大学専門職大学院教授を経て現職。この間、ペンシルベニア大学ウォートン校の客員教授として取引慣行の日米比較研究を行った。2002年より財団法人流通経済研究所理事、2010年~2015年理事長。著書:『経営戦略とマーケティングの新展開』(誠文堂新光社)、『マーケティング戦略論』(有斐閣)など多数。
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