講座詳細情報
申し込み締切日:2012-11-28 / 世界史:政治:文学
特別講座「中国を視る目を養う」
主催:慶應義塾大学(日吉キャンパス)[慶應義塾大学日吉キャンパス(神奈川県)]
問合せ先:神奈川県ヘルスケア・ニューフロンティア講座事務局 http://lib-arts.hc.keio.ac.jp/ TEL:045-563-3978 ※お電話での問い合わせは平日9時~17時 ※土日祝日、8/20~31の電話でのお問い合わせはご遠慮ください
問合せ先:神奈川県ヘルスケア・ニューフロンティア講座事務局 http://lib-arts.hc.keio.ac.jp/ TEL:045-563-3978 ※お電話での問い合わせは平日9時~17時 ※土日祝日、8/20~31の電話でのお問い合わせはご遠慮ください
- 開催日
- 2012年12月1日(土)~12月22日(土)
毎週土曜日
- 講座回数
- 全4回※1日ごとの申し込みが可能。
- 時間
- 13時〜16時15分(1日2コマ)
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 8,000円
- 定員
- -
- その他
- 各回2,000円(全4回で8,000円)
受講料は銀行振込
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
―日吉キャンパスから考える日中国交正常化40年
2012年は日中国交正常化40周年である。この40年間、日中両国ともに、様々な分野における相互理解を進めてきた。だが同時に日中間にはなお多くの問題が生じていることも事実である。好むと好まざるとに関わらず、歴史的にも地理的にも大きな関わりを持ち、利害を共有する両国の関係においては、相手を冷静に観察し、知的に考察し、関心と理解を深める努力を怠るわけにはいかない。そこで本講座では、慶應義塾大学日吉キャンパスに在籍する中国研究者たちが、中国とそこに暮らす人々がこれまでどのように歩んできたのか、どのような感性を持つのか、どのような社会を築いてきたのか、どのように日本と向き合っているのかといったことに関する具体的なトピックスを取り上げて、その最先端の研究成果を披露する。
2012年は日中国交正常化40周年である。この40年間、日中両国ともに、様々な分野における相互理解を進めてきた。だが同時に日中間にはなお多くの問題が生じていることも事実である。好むと好まざるとに関わらず、歴史的にも地理的にも大きな関わりを持ち、利害を共有する両国の関係においては、相手を冷静に観察し、知的に考察し、関心と理解を深める努力を怠るわけにはいかない。そこで本講座では、慶應義塾大学日吉キャンパスに在籍する中国研究者たちが、中国とそこに暮らす人々がこれまでどのように歩んできたのか、どのような感性を持つのか、どのような社会を築いてきたのか、どのように日本と向き合っているのかといったことに関する具体的なトピックスを取り上げて、その最先端の研究成果を披露する。
講師陣
名前 | 段瑞聡 |
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肩書き | 慶應義塾大学商学部教授 |
プロフィール | 12月1日(土)担当 「日中関係のゆくえ―相互理解・相互信頼の可能性について」 今年は日中国交正常化40周年にあたる。しかし、近年日中両国国民の相手国に対する親近感が低下する一方である。なぜそのような状況に陥ったのであろうか。どのようにすれば、関係修復できるのであろうか。本講義では、日中両国の内政と国際関係の視点から、日中関係の現状と問題点を分析し、日中間の相互理解と相互信頼の可能性について検討する。 |
名前 | 林秀光 |
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肩書き | 慶應義塾大学法学部教授 |
プロフィール | 12月1日(土)担当 「現代中国社会におけるキリスト教の浸透と政治へのインパクト」 2020年には中国のキリスト教信者は2億人に達するであろうといわれている。この結果中国は世界で最大のキリスト教信者を抱えることになるため、中国の政治と社会のみならず、グローバルな政治と文化に対する影響もはかりしれない。本講義では、中国におけるキリスト教(プロテスタント)の浸透と、その政治へのインパクトに関するいくつかの問題についてお話する。 |
名前 | 種村和史 |
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肩書き | 慶應義塾大学商学部教授 |
プロフィール | 12月8日(土)担当 「政治と道徳によって変わる『詩経』の読み方」 『詩経』は『五経』の一つとして、中国史を通じて圧倒的な影響を与え続けた。しかし、人々が『詩経』から読み取るメッセージは決して一様ではなく、為政者が『詩経』をよりどころに自己の正当性をアピールすれば、対立者も『詩経』をてこに批判を展開するというように、『詩経』解釈に託してお互いの思想と主張を戦わせていたのである。中国において古典が持っていた現実的意義を考えてみたい。 |
名前 | 長堀祐造 |
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肩書き | 慶應義塾大学経済学部教授 |
プロフィール | 12月8日(土)担当 「文学と革命と―魯迅・トロツキー・毛沢東」 毛沢東の文芸講話は、中共の文芸政策の規範として長らく、中国の文学・芸術家を抑圧するものであった。ここでは、1時間目の種村和史教授の中国古典における文学の政治利用の問題提起を引き継ぎ、現代中国における、文学の政治利用という問題を、文芸講話が根拠としたレーニンのテクストの翻訳問題と、毛沢東による文豪魯迅の政治利用を近著『魯迅とトロツキー―中国における「文学と革命」』から紹介する。 |
名前 | 孟若燕 |
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肩書き | 慶應義塾大学商学部准教授 |
プロフィール | 12月15日(土)担当 「中国の成長は続くのか?―経済成長パターンの転換と課題」 改革・開放政策の下で豊富な労働力を武器にして、投資と輸出主導の高い経済成長を成し遂げた中国は現在、少子高齢化の早期到来、投資効率の低下、外需の低迷など深刻な問題を抱えている。はたして持続可能な発展への道はあるのか?減速を転機にすることができるのか?足元の経済情勢を踏まえながら、講師自らの研究に基づいて中国経済の今後を解説する。 |
名前 | 櫻庭ゆみ子 |
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肩書き | 慶應義塾大学商学部准教授 |
プロフィール | 12月15日(土)担当 「楊絳:カラクテールの知恵」 1911年と言えば、中国の内陸都市四川省武昌で武力蜂起がおこり、翌年に清王朝から共和制へと政治体制が大きく変わった年。俗に言う「辛亥革命」勃発のこの年に生を受け、その後の日中戦争、国共内戦、文化大革命等々、百年にわたる激動の時代を生き抜き、90歳を越えてもなお瑞々しい語り口を失うことのない稀代の随筆家、楊絳を紹介し、制約の中で生きる知識人の在り方を考えてみようと思う。 |
名前 | 関根謙 |
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肩書き | 慶應義塾大学文学部教授 |
プロフィール | 12月22日(土)担当 「日中戦争と文学―南京、そして重慶」 1930年代は日本軍国主義の野望が東アジア・中国大陸を蹂躙していく時代であり、その頂点に1937年12月の南京の悲劇が宿命的に位置づけられている。この講座ではその時に生きた日中両国の文学者が1937年12月の南京をどう作品化していったのかを見つめ、国境を越えた深い理解のあり方について考えていく。 |
名前 | 安田淳 |
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肩書き | 慶應義塾大学法学部教授 |
プロフィール | 12月22日(土)担当 「日中間の荒波―何から何をどうやって守るのか」 山積する日中間の諸問題の中で、日中両国は自国の安全保障環境をどのようにとらえ、何から何をどうやって守ろうとしているのか。領土や海洋権益について理解を深めるとともに、これから先に何が起きようとしているのか、危機を予防しあるいは危機に対処するにはどうしたらよいのかといったことを冷静に考えてみたいと思う。 |