大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・歴史研究の手法として科学調査も併用される事例を学ぶ。
・桃山文化をプロデュースした天下人たちの文化戦略を知る。

【講義概要】
近年の科学技術の進展は目覚ましく、歴史研究にもこのような科学の眼で各種文化財(モノ=物的証拠)から知られざる歴史事象や文化の姿を検証する研究も増えてきました。講師の専門はこのようなモノ言わぬ歴史・文化の証言者である文化財建造物や出土資料などを未来に守り・伝える「文化財の医者」の保存修復科学という分野です。直接文化財を扱う立場なので新たな歴史情報を知る機会も増えます。この講義では、講師がこれまで実際に調査で関わった桃山文化を象徴する各種文化財の調査結果から、モノづくりのシステムや技術革新、さらには海外交流を通じた文化や科学技術の導入で「戦わずして勝つ」彼ら天下人たちの文化戦略の数々を紹介します。

【各回の講義予定】
第1回 2023/10/ 2(月) 「本能寺の変」の現場を科学する
第2回 2023/10/16(月) 戦国武将の当世具足にみる南蛮の技
第3回 2023/10/23(月) 茶の湯文化を支えた桃山茶陶の技術革新
第4回 2023/10/30(月) 桃山文化を象徴する黒と金（漆と金）
第5回 2023/11/ 6(月) 絢爛豪華な幻の大坂城を復元する

【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講は11月13日(月)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インタ
ーネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)
◆参考図書:『天下人たちの文化戦略』北野信彦著(吉川弘文館)をお読みいただくと、より理解が深まります。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	北野 信彦
肩書き	龍谷大学教授
プロフィール	博士(学術:京都工芸繊維大学・史学:東京都立大学)。東京文化財研究所・保存修復科学センターで日光東照宮陽明門など各種文化財建造物の塗装彩色再修理などの現場に関わり、現在に至る。調査内容を基にした著作に「桃山文化期漆工の研究」「天下人たちの文化戦略」などがある。