大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・なんとなく感じている政治に対する不信を言語化する。
・政治学の古典的文献の抜粋を丁寧に読んでみる。
・政治学の古典的文献を手がかりにして、現実政治の諸問題について考える。

【講義概要】
定期的に選挙は行われている。でも、毎回の選挙で私たちは私たちが選びたいものを選んでいるのだろうか。むしろ選挙という形式で頼んでもいないものが押し付けられているだけではないか。この講義では「決められない時代の決断」「野党は批判ばかり」「政治的中立性の陥穽」という3つのキーワードを切り口にして、現代の政治不信に迫ります。ドイツから帰国したばかりなので、いくぶんドイツ系の話が多くなると思います。

【各回の講義予定】
第1回 2023/11/25(土) 決められない時代の決断
第2回 2023/12/ 2(土) 野党は批判ばかり
第3回 2023/12/ 9(土) 政治的中立性の陥穽

【ご受講に際して】
◆『忖度と官僚制の政治学』(野口雅弘著、青土社)をお読みいただくと、より講義内容の理解が深まります。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	野口 雅弘
肩書き	成蹊大学教授
プロフィール	1969年生まれ。ドイツ・ボン大学でPh.Dを取得。専門は政治学・政治思想史。早稲田大学政治経済学術院助教、岐阜大学教育学部准教授、立命館大学法学部准教授・教授などを経て現職。著書に『闘争と文化』（みすず書房）、『官僚制批判の論理と心理』（中公新書）、『忖度と官僚制の政治学』（青土社）、『マックス・ウェーバー』（中公新書）、『よくわかる政治思想』（共編著、ミネルヴァ書房）、翻訳にシュヴェントカー『マックス・ウェーバーの日本』（共訳、みすず書房）、ウェーバー『仕事としての学問 仕事としての政治』（講談社学術文庫）、ノイマン／マルクーゼ／キルヒハイマー『フランクフルト学派のナチ・ドイツ秘密レポート』（みすず書房）などがある。