大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・世界でも読み親しまれてきた『源氏物語』を楽しく読み味わう。
・『源氏物語』の織り成す物語の特徴を知る。
・今日までどのように享受されてきたのか、その享受のありようもまた学ぶ。
・歌ことば、平安の儀礼、生活様式、恋のルール、舞などの日本文化を知る。
・物語の読み方を身につける。

【講義概要】
『源氏物語』は第一部、第二部、第三部構成で、第一部、第二部が光源氏を主人公とした物語です。本講座では、夏学期の続きで、第二部始まりの巻・若菜上巻の原文を、現代語訳しながら解説し、丁寧に読み進めます。光源氏は朱雀院の娘女三の宮を妻として迎えます。新たな光源氏晩年の物語が動きだしていきます。第一部で登場した主要な女君、紫の上や朧月夜などの心模様の変化が語られる一方、賑やかな賀宴や、入内した明石姫君の出産など、次々大きな出来事が語られていきます。視覚教材も豊富に用いて分かりやすく解説します。若き日の光源氏とはまた異なる重厚な物語の音色を、ぜひご一緒に楽しみましょう。初めて読む方も愛読者も大歓迎です！

【各回の講義予定】
第1回 2023/ 9/27(水) イントロダクション 若菜上巻を読む
第2回 2023/10/ 4(水) 若菜上巻を読む
第3回 2023/10/11(水) 若菜上巻を読む
第4回 2023/10/18(水) 若菜上巻を読む
第5回 2023/10/25(水) 若菜上巻を読む
第6回 2023/11/ 1(水) 若菜上巻を読む
第7回 2023/11/ 8(水) 若菜上巻を読む
第8回 2023/11/15(水) 若菜上巻を読む
第9回 2023/11/22(水) 若菜上巻を読む
第10回 2023/11/29(水) 若菜上巻を読む

【ご受講に際して】
◆指定テキスト以外でも、『源氏物語』若菜上巻の原文が付いてあるものであれば、それをお使いくださって結構です。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『源氏物語（五）梅枝―若菜 下』（岩波文庫）（ISBN:978-4003510193）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	橋本 ゆかり
肩書き	東京都立大学講師
プロフィール	名古屋大学大学院修了。博士(文学)。専門は平安文学・文化ならびにその享受。単著『源氏物語の〈記憶〉』(翰林書房)、論文に「光源氏の青海波と「袖振り」」(『物語研究』第17号)、「ジブリ映画『かぐや姫の物語』による『竹取物語』のアダプテーション」（『物語研究』第20号）、「光源氏の分身、柏木の死と「あはれ」の多声」（『物語研究』第21号）など。