大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・歴史小説や大河ドラマなどで作り上げられたステレオタイプの織田信長のイメージをぬぐい去ること
・戦国時代の史料解読に親しみ、それをもとに等身大の織田信長像を描くこと

【講義概要】
織田信長の家臣・太田牛一の『信長公記』をテキストに、天下統一の過程を再考します。中世から近世への扉を開けた人物として、織田信長は歴史上、最も人気があります。江戸時代から多くの物語の主人公となり、現代では歴史小説やドラマなどでもよくとりあげられていますが、そこから生まれた信長のイメージは、実像と虚像が混在しています。本講座では、『信長公記』の他にも良質な史料を利用しつつ、その実像に迫ります。今学期は巻12(天正7年・1579年)の輪読を予定しています。安土宗論、岡崎信康事件、誠仁親王一家への二条御所献上、荒木村重妻子の処刑などを取り上げます。

【各回の講義予定】
第1回 2023/ 9/27(水) 太田牛一と『信長公記』
第2回 2023/10/ 4(水) 摂津攻め1
第3回 2023/10/11(水) 摂津攻め2
第4回 2023/10/18(水) 安土城天主の完成と安土宗論
第5回 2023/10/25(水) 岡崎信康事件と「信長公記」
第6回 2023/11/ 1(水) 丹波攻略
第7回 2023/11/ 8(水) 播磨・伊賀攻め
第8回 2023/11/15(水) 荒木村重一族の処刑
第9回 2023/11/22(水) 誠仁親王一家の二条御所移徙
第10回 2023/11/29(水) まとめ

【ご受講に際して】
◆2023年度春期の同名講座の続編となる継続講座です。継続受講者が定員に満たない場合は、それ以外の方もお申し込みいただけます。
◆テキストは、『信長公記』(太田牛一著、奥野高広・岩沢愿彦校注、角川文庫、品切れ)および池田家本の翻刻をコピーして配付します。
◆授業で配付したプリントは、毎回ご持参ください。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	堀 新
肩書き	共立女子大学教授
プロフィール	1961年岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。専門分野は日本中世・近世史。著書に『織豊期王権論』(校倉書房)、『天下統一から鎖国へ』、『信長公記を読む』(吉川弘文館)、『信長徹底解読』(共編集)(文学通信)などがある。