大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・生き物(とりわけ虫)たちが示す不思議な行動の数々が、どのような背景のもとで生じてきたのかについて実例を交えながら解説する。
・昆虫行動の理解がどのように人の暮らしに役立つか、また人の暮らしに繋がるのか理解を深める。

【講義概要】
進化の仕組みや生物の生態について説明し、おもに昆虫を材料として生物が示す不思議な行動や振る舞いがなぜそのように進化してきたのかについて考えます。主な話題としては、敵に対してどのように昆虫は対峙してきたのか、とくに死んだふりのしくみと進化、性があるがゆえに生じるメスとオスの悲喜劇的な様相についてお話しします。さらに昆虫類の行動を調べることが、どのように人の暮らしに役立つことに繋がるのかについても説明したいと思います。講師が南西諸島で取り組んできた昆虫の行動を利用した害虫の根絶方法や、光に反応する虫の仕組みを利用した害虫の防除などについても紹介します。

【各回の講義予定】
第1回 2023/ 7/ 6(木) 自己紹介、生態学の階層性と進化の仕組みほか
第2回 2023/ 7/13(木) 「死んだふり」で生きのびる:対捕食者戦略
第3回 2023/ 7/20(木) したがるオスと嫌がるメスの生物学:性選択と性的対立
第4回 2023/ 8/ 3(木) 害虫の根絶物語
第5回 2023/ 8/24(木) 環境に優しい害虫防除

【ご受講に際して】
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)
◆休講が発生した場合の補講は、9月7日(木)を予定しております。
◆『「死んだふり」で生きのびる: 生き物たちの奇妙な戦略』(宮竹貴久著・岩波書店)・『したがるオスと嫌がるメスの生物学』(宮竹貴久著・集英社)をお読みいただくと、より理解が深まります。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	宮竹 貴久
肩書き	岡山大学大学院教授
プロフィール	大阪府生まれ。博士(理学、九州大学)。専門分野は、昆虫行動学および進化生態学。沖縄県庁職員(農業改良普及所・試験場)としてキャリアをスタートさせ、現在は岡山大学で教鞭をとる。書籍等著作物として、「したがるオスと嫌がるメスの生物学」、「死んだふりで生きのびる」、「先送りは生物学的に正しい」、「恋するオスが進化する」などがある。