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講座詳細情報

申し込み締切日:2023-04-12 / 経済 / 学内講座コード:310722

貨幣と資本 定常状態とはいかなる状態か

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
4月14日(金)~ 5月26日(金)
講座回数
6回
時間
13:10~14:40
講座区分
前期 
入学金
 - 
受講料
20,493円
定員
24
その他
会員受講料: 17,820円(入会金は8,000円(税込))
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
・貨幣は回転することによって資本となるが、その回転速度を表すのが利子率である。貨幣と資本の関係を理解することで現在のゼロ金利の意味(定常状態)がみえてくる。
・イコン(聖像)とコイン(硬貨)はどちらも元来、財宝という意味を有している。イコンは来世におけるユートピアを想像させ、コインは現世における豊かな生活を想像させる。貨幣は遠い将来(死後)を生きている現在に引く寄せる役割を有していることを理解することができる。
・ゼロ金利社会(定常社会)とは「明日のことなど心配しなくてもいい社会」(ケインズ)を実現させるための必要条件である。

【講義概要】
事実上のゼロ金利となって四半世紀以上が経過したが、物価は日本銀行の「異次元量的緩和」政策では上昇せず、ウクライナ・ロシア戦争によって高騰している。ゼロインフレ・ゼロ金利となっているのは、先進国のなかで日本が近代レースの先頭を走っているからである。資本が利息のつくお金とみなされるようになったのは13世紀初頭である。ゼロ金利は生活水準の向上に資する資本(唯物論者の資本)がその役割を成功裡に終えたことを意味している。その一方で、いつでも換金可能な資本(資金主義者の資本)は自己増殖のスピードを増している。乖離したこの二つの資本のバランスを取り戻すことが21世紀の重要な課題である。

【各回の講義予定】
第1回 2023/ 4/14(金) 貨幣と資本の関係
第2回 2023/ 4/21(金) イコンとコインの関係
第3回 2023/ 4/28(金) 資本の二つの機能
第4回 2023/ 5/12(金) リアルエコノミーとシンボルエコノミー
第5回 2023/ 5/19(金) 不平等が殺人を犯しておる(OXFAM)
第6回 2023/ 5/26(金) ミルの定常状態とケインズの「明日のことなど心配しなくてもいい社会」

備考

【ご受講に際して】
◆必須ではありませんが、『次なる100年ー歴史の危機から学ぶこと』(水野和夫著、東洋経済新報社)をお読みいただくと、より理解が深まると思います。
◆休講が発生した場合の補講日は6月2日(金)に予定しています。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 水野 和夫
肩書き 法政大学教授
プロフィール 愛知県生まれ。博士(経済学)。専門分野はマクロ経済学。三菱UFJモルガン・スタンレー証券(1980八千代証券入社ー2010)、内閣府大臣官房審議官(2010)、内閣官房内閣審議(2011)、日本大学教授(2012ー15)、法政大学教授(2016ー現在)。著書に『100年デフレ』(2003)、『終わりなき危機』(2011)、『資本主義の終焉と歴史の危機』(2014)などがある。
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