大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・仏教を正しく理解するために絶対に絶対読んでおきたい聖典を10選びました。
・仏教は一神教に比べずっと多様性に富む宗教ですが、これだけ読んでおけば、仏教の本質が把握できます。
・原始仏典/大乗経典/密教経典/論書を幅広く網羅しています。

【講義概要】
仏教はキリスト教やイスラム教に比べ、時代や地域による変容がとても大きい宗教です。開祖のゴータマ・ブッダの教えはあくまで出発点であり、その後は変容に次ぐ変容を重ねてきたのです。インド国内に限っても、ブッダの教えをわりあい忠実に継承した初期型仏教と、後発の大乗仏教とでは大きく異なります。まして最後発の密教はこれが仏教か?というくらい変容を遂げました。地域が異なれば、その振幅はさらに大きくなりました。本講座ではそのような多種多様な仏教の全体像を、代表的な聖典を読み解きながら、解明していきます。使用する文献は現代語訳ですから、予備知識がまったくなくても全然かまいません。

【各回の講義予定】
第1回 2023/ 4/ 6(木) スッタニパータ
第2回 2023/ 4/13(木) 大パリニッバーナ涅槃経
第3回 2023/ 4/20(木) 無量寿経
第4回 2023/ 4/27(木) 法華経
第5回 2023/ 5/11(木) 般若心経
第6回 2023/ 5/18(木) （大乗）涅槃経
第7回 2023/ 5/25(木) 華厳経
第8回 2023/ 6/ 1(木) 大日経と金剛頂経
第9回 2023/ 6/ 8(木) 理趣経
第10回 2023/ 6/15(木) 秘密集会タントラ

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	正木 晃
肩書き	宗教学者
プロフィール	1953年、神奈川県小田原市生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。専門は宗教学(日本仏教・チベット仏教)。文献研究に留まらず、現地調査を実施しチベット・ヒマラヤ地域の調査は20回に及ぶ。高度でありながら誰でも理解できる仏教学を志向。著作は『「ほとけ」論』『現代日本語訳 法華経』など多数。