大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・日本の大衆文化・音楽文化に対する理解を深める。
・東アジアとの関係を踏まえ、歴史的な視点から日本社会の特徴を把握する力を身につける。

【講義概要】
この授業では、近現代日本の大衆文化・音楽文化がどのように形成されてきたのかを考えていきます。日本の大衆文化は、しばしば「カワイイ」というキーワードで特徴づけられています。マンガやアニメなどはその代表格ですが、音楽でも独自のカワイイ文化が形作られてきました。ジャニーズや宝塚、童謡やアイドルは、日本では当たり前のように存在していますが、世界的には珍しい大衆文化・音楽文化です。この授業は、「未熟さ」をキーワードにして日本のポピュラー音楽の歴史的・文化的な編成のプロセスを理解し、さらには東アジアとの比較を含めたグローバルな視野から日本の大衆文化・音楽文化の特徴を展望していきます。

【各回の講義予定】
第1回 2023/ 5/11(木) 童謡
第2回 2023/ 5/18(木) 宝塚・SKD・OSK
第3回 2023/ 5/25(木) 渡辺プロダクション
第4回 2023/ 6/ 1(木) ジャニーズ
第5回 2023/ 6/ 8(木) グループサウンズ
第6回 2023/ 6/15(木) スター誕生！

【ご受講に際して】
◆教科書・テキストは指定しませんが、周東美材著『「未熟さ」の系譜ーー宝塚からジャニーズまで』(新潮選書、2022年、1，705円、ISBN: 978ー4106038792)を読んでおくと、講義の理解がより深まります。
◆休講が発生した場合の補講日は6月22日を予定しています。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	周東 美材
肩書き	学習院大学教授
プロフィール	早稲田大学第一文学部卒業、東京大学大学院学際情報学府修了、博士（社会情報学）。専攻は社会学、音楽学。東京大学大学院特任助教、日本体育大学准教授、大東文化大学准教授を経て現在、学習院大学法学部教授。著書に『童謡の近代ーーメディアの変容と子ども文化』（岩波書店、第46回日本童謡賞・特別賞、第40回日本児童文学学会奨励賞）、『「未熟さ」の系譜ーー宝塚からジャニーズまで』（新潮社）、『カワイイ文化とテクノロジーの隠れた関係』（共著、東京電機大学出版局、2016年日本感性工学会出版賞）など。監修にCD「童謡百年の歩みーーメディアの変容と子ども文化」（日本コロムビア、8枚組）など。