大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・日本古代の国家形成についての理解を深める。
・『古事記』『日本書紀』や「風土記」など、古代史料の読解を学ぶ。

【講義概要】
日本列島における国家形成の過程を、『古事記』『日本書紀』などの古代の史書類を読み込むことで明らかにしてゆきます。これまで、中央支配権力は5世紀後半、雄略天皇の時に専制化するという説が有力視されてきましたが、それをどう考えればよいのか、5世紀、6世紀といった古い段階の王宮や王族、有力豪族のあり方に注目して検討します。その過程を通じて、5世紀の支配権力の不安定性を明らかにし、専制的な支配権力が生まれるのは6世紀初頭、継体天皇の時からであることを見通してゆきます。

【各回の講義予定】
第1回 2022/11/21(月) 王名から王宮を読み解く
第2回 2022/11/28(月) 5世紀の王族
第3回 2022/12/ 5(月) 有力豪族のあり方をめぐって
第4回 2022/12/12(月) 専制権力の成立

【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講は、12月19日(月)を予定しております。
◆参考書籍『倭国 古代国家への道』(古市晃著、2021年、講談社現代新書)を合わせてお読み頂くとより理解が深まります。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	古市 晃
肩書き	神戸大学大学院教授
プロフィール	岡山県生まれ。博士(文学、大阪市立大学)。大阪歴史博物館、花園大学を経て現職。日本古代史を専攻。国家形成史や地域社会史に関心を持つ。著書に、『倭国 古代国家への道』(講談社現代新書)、『国家形成期の王宮と地域社会』(塙書房)などがある