講座詳細情報
申し込み締切日:2022-10-02 / 宗教・哲学 / 学内講座コード:130539
戦後思想の巨人 吉本隆明
- 開催日
- 10月 4日(火)~12月 6日(火)
- 講座回数
- 10回
- 時間
- 14:45~16:15
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 29,700円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 34,155円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
・現在の始まりとなる第二次大戦後の日本の思想と文学の情況とその屈折を知る。
・日本で思想や文学を実践することの困難を理解する。
・吉本隆明という思想家において、この実践がどのような結実をもたらしたかを見る。
【講義概要】
思想というのは、抽象的な理論を振り回したり、修正・改良したりすることではなく、ひとつの時代・ひとつの社会の現実の中でどうしてもぶつかる困難に対して、それを理解し克服するための言葉を探し、見出し、重ねていく営為のことです。敗戦から戦後を経て、資本主義の高度化とグローバル化の時代へと大きく変化した日本の現実に、このような姿勢を貫いた思想実践の例として、吉本隆明の著作を読みます。1924年生まれの彼は、戦時下の青春時代を通して、社会的な共同性の強迫にどのように対抗できるかという問題意識を形成します。60年代に書かれた『言語にとって美とは何か』に始まる三つの長大な書物を、『ハイ・イメージ論』へと繋ぐことを試みます。
【各回の講義予定】
第1回 2022/10/ 4(火) 吉本隆明から何が見えてくるか?
第2回 2022/10/11(火) 先行する詩人たち
第3回 2022/10/18(火) 宗教思想への関心とその系譜
第4回 2022/10/25(火) 反安保闘争と60年代
第5回 2022/11/ 1(火) 原理的著作の時代(1)『言語にとって美とは何か』1965を読む。
第6回 2022/11/ 8(火) 原理的著作の時代(2)『心的現象論序説』1971を読む
第7回 2022/11/15(火) 原理的著作の時代(3)『共同幻想論』1968を読む
第8回 2022/11/22(火) 今はどんな時代か?
第9回 2022/11/29(火) 像=イメージはどこから来てどこへ行くか?
第10回 2022/12/ 6(火) 作家たち
・現在の始まりとなる第二次大戦後の日本の思想と文学の情況とその屈折を知る。
・日本で思想や文学を実践することの困難を理解する。
・吉本隆明という思想家において、この実践がどのような結実をもたらしたかを見る。
【講義概要】
思想というのは、抽象的な理論を振り回したり、修正・改良したりすることではなく、ひとつの時代・ひとつの社会の現実の中でどうしてもぶつかる困難に対して、それを理解し克服するための言葉を探し、見出し、重ねていく営為のことです。敗戦から戦後を経て、資本主義の高度化とグローバル化の時代へと大きく変化した日本の現実に、このような姿勢を貫いた思想実践の例として、吉本隆明の著作を読みます。1924年生まれの彼は、戦時下の青春時代を通して、社会的な共同性の強迫にどのように対抗できるかという問題意識を形成します。60年代に書かれた『言語にとって美とは何か』に始まる三つの長大な書物を、『ハイ・イメージ論』へと繋ぐことを試みます。
【各回の講義予定】
第1回 2022/10/ 4(火) 吉本隆明から何が見えてくるか?
第2回 2022/10/11(火) 先行する詩人たち
第3回 2022/10/18(火) 宗教思想への関心とその系譜
第4回 2022/10/25(火) 反安保闘争と60年代
第5回 2022/11/ 1(火) 原理的著作の時代(1)『言語にとって美とは何か』1965を読む。
第6回 2022/11/ 8(火) 原理的著作の時代(2)『心的現象論序説』1971を読む
第7回 2022/11/15(火) 原理的著作の時代(3)『共同幻想論』1968を読む
第8回 2022/11/22(火) 今はどんな時代か?
第9回 2022/11/29(火) 像=イメージはどこから来てどこへ行くか?
第10回 2022/12/ 6(火) 作家たち
備考
【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講日は12月13日、12月20日を予定しています。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
◆休講が発生した場合の補講日は12月13日、12月20日を予定しています。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 吉田 裕 |
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肩書き | 早稲田大学名誉教授 |
プロフィール | 2020年3月まで早稲田大学法学部で、フランス語、文学論などを担当。フランスと日本の近代文学・思想を主な関心対象としてきた。吉本論としては『吉本隆明とブランショ』(弓立社、1981年)と『幻想生成論』(大和書房、1988年)がある。近年の主な著書に『洞窟の経験』(共編著、ラスコー洞窟に関わった作家たちについての論考集、水声社、2020年)、『詩的行為論』(日本の近代作家論、書肆山田、2018年)、『バタイユ―聖なるものから現在へ』(名古屋大学出版会、2012年)があり、現在は1960年代以降の日本文学論を準備中。 |