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講座詳細情報

申し込み締切日:2022-07-31 / 日本史 / 学内講座コード:320231

黄禍論と帝国主義―東洋恐怖症の正体

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
8月 2日(火)~ 8月30日(火)
講座回数
4回
時間
15:00~16:30
講座区分
その他 
入学金
8,000円
受講料
11,880円
定員
24
その他
ビジター価格 13,662円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
・西洋での黄色人種脅威論「黄禍論」の概要を知る。
・「黄禍論」と帝国主義の関係、アジア系差別との関連を概括する。
・日本・日本人論のなかでの黄禍論の位置付けを探る。

【講義概要】
黄禍論とは、19世紀末から20世紀の初頭に西洋世界で流布した黄色人種脅威論である。本講座では黄禍論を、19世紀後半、なかでも1880年代からの帝国主義という時代背景の中で、日本・日本人論の文脈から見直してみたい。本講座では、西洋の「東洋恐怖症」のルーツ、黄禍論の先駆けとも言えるバクーニンのアジア脅威論、黄禍論の古典C・ピアソン著『国民性情論』とそのハーンなどの日本研究者への影響、三国干渉の政策形成過程における黄禍論の役割、「黄禍」の語源、さらには黄禍論と帝国主義との関連を探る。近年、北米等ではコロナ禍でアジア系市民に対する差別が再燃している。黄禍論をそのような差別の淵源としても検討したい。

【各回の講義予定】
第1回 2022/ 8/ 2(火) 黄禍論の特徴とそのルーツ:西洋の「東洋恐怖症」とバクーニンの黄禍思想の中の日本観、北米でのアジア系差別の歴史
第2回 2022/ 8/ 9(火) 黄禍論の古典C・ピアソンの『国民性情論』とラフカディオ・ハーンらへの影響:「人種国家」のヒエラルキーの中の明治日本
第3回 2022/ 8/23(火) 三国干渉の正当化とドイツ皇帝ヴィルヘルム二世の「黄禍」思想の利用
第4回 2022/ 8/30(火) 人種主義・人種国家観、帝国主義と黄禍論の関連、キャッチフレーズ「黄禍」の語源と流布、アジア系差別の淵源

備考

【ご受講に際して】
◆テキストとして『黄禍論と日本人』(中公新書)を使いますが、現在絶版のため講師より無料配付します。講座の内容は必ずしも同書を辿る形では進みませんので、その点は事前にご了承ください。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 飯倉 章
肩書き 城西国際大学教授
プロフィール 1956年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、国際関係学修士(国際大学)、学術博士(聖学院大学)。専門は国際関係史で、第一次世界大戦、日露戦争、黄禍論、諷刺画などを研究。著書に『第一次世界大戦史』(中公新書)、『1918年最強ドイツ軍はなぜ敗れたのか』(文春新書)、『黄禍論と日本人』(中公新書)など。
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