大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・中国伝統医学の基礎理論書である「黄帝内経」(こうていないけい)の思想を知る。
・中国伝統医学を中心に病気の治療よりも、病気の予防に目を向け、病気にならないための生活習慣、食習慣の改善法を学ぶ。
・西洋医学の考え方と治療へのアプローチを知る。
・東洋医学と西洋医学の優れた医学の長所と短所を理解した上で、両方の医学を適切に使って自分の健康管理を行う。

【講義概要】
根本治療に注目する東洋医学、対症療法に優れた西洋医学。同じ病気でも見る角度が異なれば違うものが見えてきます。つまり病気が立体的に見えてくるのが現代の医学です。
中国伝統医学の基礎理論書である「黄帝内経」では養生/防病が主導的な考え方です。この基本思想から生活習慣病を解釈し、順時養生、飲食養生、経絡養生などの概念と実践例を紹介します。同時に、西洋医学の視点から、皆の関心をもつ疾患について診断や先端治療など紹介します。双方の優れた医学の長所と短所を理解した上で、健康を自己管理できる実践的な講座内容にします。

【各回の講義予定】
第1回 2019/10/ 5(土) 総括編
第2回 2019/10/12(土) 中国伝統医学の基礎理論：陰陽五行説
第3回 2019/10/19(土) 人体の構造と機能：西洋医学の考え方とアプローチ、東洋医学の考え方とアプローチ
第4回 2019/10/26(土) 人体の構造と機能：西洋医学の考え方とアプローチ、東洋医学の考え方とアプローチ
第5回 2019/11/ 9(土) 中国伝統医学の基礎理論書である「黄帝内経」の経絡の紹介
第6回 2019/11/16(土) 発病と病因：西洋医学の考え方と東洋医学の考え方
第7回 2019/11/23(土) 季節と病気、養生：西洋医学の考え方とアプローチ、東洋医学の考え方とアプローチ
第8回 2019/11/30(土) 季節と病気、養生：西洋医学の考え方とアプローチ、東洋医学の考え方とアプローチ
第9回 2019/12/ 7(土) 季節と病気、養生：西洋医学の考え方とアプローチ、東洋医学の考え方とアプローチ
第10回 2019/12/14(土) 季節と病気、養生：西洋医学の考え方とアプローチ、東洋医学の考え方とアプローチ

【ご受講に際して】
◆講義の基礎理論は2018年度とほぼ同じですが、応用の部分については聴講生の皆さんにヒアリングし、皆さんが関心をもつ疾患について、詳細に分析し解説します。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	張 弘
肩書き	放射線医学総合研究所研究員、内科医師(医学博士)
プロフィール	中国生まれ。河南医科大学、千葉大学大学院、早稲田大学大学院を卒業。専門分野は循環器、血液疾患、再生医療。論文「A novel functional domain of Bcl6 family that recruits histone deacethylases.」(Zhang Hong， Okada S， Hatano M， Okabe S， and Tokuhisa. Biochem. Biophys. Acta 1540: 188-200. 2001.)等がある。