大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・幕末維新の歴史は、時代とともにその内容や評価を変えながら現在に至っていることを理解する。
・クーデタと内戦を経験していることから、抹殺された史実や不明な史実も数多いが、そのため創造された解釈も数多いことを理解する。

【講義概要】
幕末維新の歴史は、開港の変動やクーデタ・内戦の経験もあり、必ずしもその全体が解明されているわけではありません。にもかかわらず、国家や知識人などによって「明治維新」の歴史としてまとめられ、国民が共有すべき物語として定着してきました。しかし、その物語の内容や評価がつねに同じであったわけではなく、時々の時代の価値観をふまえて書き換えられたことも少なくありませんでした。講義では、時間の都合から幕末の歴史に関する著名な人物像やエピソードをいくつかとりあげ、その内容や評価がいかに変貌してきたのか紹介します。

【各回の講義予定】
第1回 2019/10/ 2(水) ガイダンス
第2回 2019/10/ 9(水) ペリー来航と下田のハリスにまつわるエピソード
第3回 2019/10/16(水) 井伊直弼とその周辺にまつわるエピソード
第4回 2019/10/23(水) 志士の創造
第5回 2019/10/30(水) 生麦事件にまつわるエピソード
第6回 2019/11/ 6(水) 薩英戦争・下関戦争にまつわるエピソード
第7回 2019/11/13(水) 一橋慶喜と会・桑
第8回 2019/11/20(水) 勝海舟と坂本龍馬・西郷隆盛
第9回 2019/11/27(水) 薩長同盟
第10回 2019/12/ 4(水) 江戸開城にまつわるエピソード

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	鵜飼 政志
肩書き	駒澤大学・明星大学講師
プロフィール	1966年生まれ。博士(史学)。明治維新史専攻。早稲田大学大学院 / 学習院大学大学院修了。駒澤大学・明星大学講師。著書に『幕末維新期の外交と貿易』(校倉書房)・『歴史をよむ』(共編著、東京大学出版会)・『きのうの日本』(共編著、有志舎)、『明治維新の国際舞台』(有志舎）。