大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・インドの風土、民族、言語、歴史、社会、或いは文化を考察して、インド仏教を思想史的に理解し、さらに中国や日本仏教との異同を考える。

【講義概要】
仏教以前のインドの宗教、インドの歴史・風土・社会・言語、仏滅年代、原始仏教の教理、仏教教団、アショーカ王、部派仏教、大乗仏教の成立と展開、大乗経典と教理(中観、唯識、如来蔵思想)、秘密仏教等のテーマを、思想史的に解説する。

【各回の講義予定】
第1回 2019/ 4/ 8(月) 原始仏教（はじめに：思想・生活・宗教・歴史・思想史等の概念規定、及びインドの風土・社会・文化・言語、仏陀の生没年代、教理：法、縁起、四諦八聖道、十二因縁）
第2回 2019/ 4/15(月) 原始仏教（三法印、業、仏教教団の組織―戒律―、原始経典の成立）
第3回 2019/ 4/22(月) 部派仏教（教団の発展と分裂、アショーカ王と仏教、アビダルマ仏教―『倶舎論』）
第4回 2019/ 5/13(月) 大乗仏教の成立と展開（大乗仏教の源流、初期の大乗経典―般若経典―）
第5回 2019/ 5/20(月) 大乗経典（浄土経典、法華経、華厳経、涅槃経）
第6回 2019/ 5/27(月) 大乗仏教教理（龍樹と中観派）
第7回 2019/ 6/ 3(月) 大乗仏教教理（唯識の教理）
第8回 2019/ 6/10(月) 大乗仏教教理（如来蔵思想、仏教論理学・因明）
第9回 2019/ 6/17(月) 秘密仏教（悟りと呪術、明呪、護呪、真実語、雑密と純密、『大日経』『金剛頂経』、曼荼羅）
第10回 2019/ 6/24(月) 結び（仏教の伝播ー南伝・北伝、中国文化と仏教、日本文化と仏教）

【テキスト・参考図書】
参考図書
『インド・中国・日本　仏教通史（平川彰著）』（春秋社）（ISBN:978-4393118221）
『インド仏教史　上〈新版〉（平川彰著）』（春秋社）（ISBN:978-4393118139）
『インド仏教史　下〈新版〉（平川彰著）』（春秋社）（ISBN:978-4393118146）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	岡本 天晴
肩書き	防衛医科大学校名誉教授
プロフィール	出身：東京都。出身校：早稲田大学大学院。専門分野：哲学、医学概論。主な著訳書等：『仏教と中国社会』『医療倫理Q&A』など。